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2014-09-20 18:26:00

マレーシア  2014/09/12(金曜日)
日本の農水産物・食品、ジェトロが商談会[食品]

日本貿易振興機構(ジェトロ)クアラルンプール事務所は11日、クアラルンプール(KL)中心部のホテルで「日本産農水産物・食品輸出商談会inマレーシア2014」を開催した。

青森や鹿児島などの日本各地から21社が参加し、青果品や水産品、調味料、菓子などの食材を紹介した。

マレーシアからは卸しや小売り、レストランなどの企業関係者ら約45社が参加して商談を行った。ジェトロ・クアラルンプール事務所の担当者によれば、日本側の企業は、ある程度の海外販売実績をもっているなど、バイヤーと値段や数量で具体的な商談ができるところが参加している。相手先と詳細な条件について話し合って成約に結びつけられるよう目指していくと話した。

茨城県のJA常総ひかりは、マレーシアで下妻産の梨を売り込む。JA常総ひかり下妻地区センター営業課の上野博樹課長は「これまでタイやシンガポールの展示即売会に参加した。特にシンガポールでは2日で600キログラム販売した実績がある。東南アジアでも受け入れられると自信を持った」と話す。下妻梨は、中国など他の輸入梨と比べて大ぶりで、甘みとみずみずしさが特徴だという。いまが旬の梨は収穫したのちに摂氏2度で保存する「貯蔵梨」として1~2月の旧正月(春節)まで品質を維持することも可能といい、「マレーシアでも日本食への人気が高いことから、ジャパンブランドの質の高い梨を売り込んでいきたい」と語った。

一方、マレーシア側のバイヤーからは、コストをどう抑えるかがネックになっているとの声が上がった。上野課長も「大量に商品を仕入れられるバイヤーとなると、大手スーパーかレストランチェーンになるが、大量に仕入れれば単価を下げ、安く販売できるのだが、マレーシアではまだその数が少ない」と述べ、コスト調整が課題になるとの見方を示した。

ジェトロ・クアラルンプール事務所では、日本産の農水産物や食品に特価した商談会を年に1回開催している。