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2014-09-10 12:46:00

台湾  2014/09/09(火曜日)
台北で日本酒イベント、約60の蔵元が出展[食品]

台北市の「松山文創園区」(松山区)で6~7日、日本酒をより知ってもらうための試飲・販売イベント「日本酒主義(Japanese Sake Exhibition)」が開かれた。蔵元のほか台湾の輸入業者などが、北海道から九州までの蔵元約60社の商品をPRした。

日本酒主義の開催は昨年に続いて2回目で、輸入業者の桑提と酒類関連の出版事業などを手掛ける酒訊文化事業が主催。入場料は500台湾元(約1,760円)で、一般客のほか、小売りや卸売り、飲食などの業者も対象とした。

海外での出展は初めてという喜久水酒造(長野県飯田市)は、純米吟醸「猿庫の泉」とにごり酒「白貴天龍」、梅酒を紹介。台湾へは既に約20年間輸出している実績があり、輸出量も緩やかに伸びているが、今回の出展を皮切りに販売を本格化したい考えだ。同社の加藤昇常務は「日本国内の同様の催しでは幅広い年齢層が来場するが、台湾では特に若い女性が多く、梅酒の人気が高い」と出展の感想を述べた。また、「台湾と日本では食文化が異なるため、日本酒が現地のどのような食べ物とマッチングするか、販売ルートの開拓と合わせて研究の余地がある」と今後の展開に向けた課題を語った。

関谷醸造(愛知県設楽町)は、純米大吟醸「空」や青じそペーストを使ったリキュール「青じそ薫る梅酒」などを紹介。食品の国際見本市「台北国際食品展覧会」(フード・タイペイ)への出展で輸入業者から引き合いがあったのをきっかけに、既に台湾への輸出を行っているが、今回は再び台湾で直接商品をPRした。同社営業部の関谷匡史さんは「台湾は日本食に親しみを持つ人が多く、伸びる市場だと感じる。今回のイベントもSNS(交流サイト)で情報を得た若い来場者が目立つ」と手応えを語った。