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2014-07-17 17:53:00

米国農務省は、7月11日(現地時間)、2014/15年度の3回目の世界及び
主要国の穀物・大豆に関する需給見通しを発表しました。その概要は以下の
とおりです。
-2014/15年度の穀物全体及び大豆の生産量は消費量を上回る見込み-

1.世界の穀物全体の需給の概要(見込み)
(1)生産量
24億4,577万トン(対前年度比 0.8%減)
(2)消費量
24億3,320万トン(対前年度比 0.7%増)
(3)期末在庫量
5億1,751万トン(対前年度比 2.5%増)
(4)期末在庫率
21.3%(対前年度差 0.4ポイント増)

《主な品目別の動向》
〈小麦〉
 生産量は、EUで春以降の好天により増加、インド、中国等でも増加するも
のの、米国で乾燥及び4月の低温の影響等により減少、カナダ、ウクライナ等
でも減少することから、世界全体では前年度を下回る見込み。また、消費量も
EU等で増加するものの、世界全体では史上最高を記録した前年度をわずかに
下回る見込み。世界全体の生産量は消費量を上回り、期末在庫率は前年度より
上昇。
(1)生産量
7億517万トン(対前年度比 1.3%減)
・EU、インド、中国等で増加、カナダ、米国等で減少
(2)消費量
6億9,992万トン(対前年度比 0.8%減)
・EU等で増加
(3)期末在庫量
1億8,954万トン(対前年度比 2.8%増)
・中国等で増加、カナダ等で減少
(前月に比べ、米国等で上方修正)
(4)期末在庫率
27.1%(対前年度差 1.0ポイント増)

〈とうもろこし〉
 生産量は、中国、アルゼンチン等で増加するものの、ウクライナで通貨安に
よる資材コストの上昇から単収低下が見込まれ減少、ブラジル等でも減少する
ことから、世界全体では史上最高を記録した前年度をわずかに下回る見込み。
また、消費量は、中国、旧ソ連諸国等で増加することから史上最高となる見込
み。世界全体の生産量は消費量を上回り、期末在庫率は前年度より上昇。
(1)生産量
9億8,096万トン(対前年度比 0.4%減)
・中国、アルゼンチン等で増加、ブラジル、ウクライナ等で減少
(前月に比べ、中国等で上方修正)
(2)消費量
9億6,633万トン(対前年度比  1.8%増)
・中国、旧ソ連諸国等で増加
(3)期末在庫量
1億8,805万トン(対前年度比 8.4%増)
・米国、中国等で増加
(前月に比べ、中国、ブラジル等で上方修正)
(4)期末在庫率
19.5%(対前年度差 1.2ポイント増)

〈米(精米)〉
 生産量は、インド等で減少するものの、中国等で増加することから、世界全
体では史上最高の前年度を更に上回る見込み。また、消費量も中国、インド等
で増加することから史上最高となる見込み。世界全体の生産量は消費量を下回
り、期末在庫率は前年度より低下。
(1)生産量
4億7,943万トン(対前年度比 0.4%増)
・インド等で減少
(前月に比べ、インドで下方修正)
 (2)消費量
4億8,240万トン(対前年度比 1.4%増)
・中国等で増加
(3)期末在庫量
1億855万トン(対前年度比 2.7%減)
・インド等で減少
(前月に比べ、インドで下方修正)
 (4)期末在庫率
22.5%(対前年度差 0.9ポイント減)

2.世界の大豆需給の概要(見込み)
 生産量は、米国、ブラジルで収穫面積の増加と単収の上昇により共に史上最
高となること等から、世界全体では史上最高の前年度を更に上回る見込み。ま
た、消費量も中国、アルゼンチン等で増加することから史上最高となる見込み。
世界全体の生産量は消費量を上回り、期末在庫率は前年度より上昇。
(1)生産量
3億479万トン(対前年度比 7.4%増)
・米国、ブラジル等で増加
(前月に比べ、米国で上方修正)
(2)消費量
2億8,331万トン(対前年度比 4.9%増)
・中国、米国、アルゼンチン等で増加
(3)期末在庫量
8,531万トン(対前年度比 26.9%増)
・米国、ブラジル、アルゼンチン等で増加
(前月に比べ、米国等で上方修正)
(4)期末在庫率
30.1%(対前年度差 5.2ポイント増)