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2014-07-17 17:52:00

レストラン・サプライチェーン協同組合によると、米国の外食産業は今年、予想外の食材原価の高騰に直面し、チェーン・レストランはメニュー価格の値上げを余儀なくされそうだ。

牛肉とチーズの価格が過去最高水準にある他、豚肉もPEDvの影響で高騰。消費者の食品インフレ率は、年末までに3%に達することが懸念されている。レストラン業界も食材コストの高まりに対応し、徐々にメニュー価格を引き上げ始めている。

同組合のメニュー価格調査では、加盟チェーン店の半分以上が第1四半期の間はメニュー価格を据え置いていたが、ここにきて93%のチェーン店が今年の後半には値上げを計画しているという。

主要食材別に見ると、チーズ、バター、ホエー(乳清)、牛肉は前年同期比で15%以上も上昇、ソーセージ原料用の豚肉は21%高。ベーコン用の豚バラ肉価格は2%高だが、すでに前年に記録的な値上がりをしている。液体卵白は2013年を通して57%も値上がりした。

とうもろこし価格の低下により、ブロイラーの供給増が見込まれるため、レストラン運営者はメニューの食材比率を変え、牛肉、豚肉から家禽肉にシフトする動きもある。その他にも、食材の規格変更、生鮮から冷凍食材への切り替え、あるいは食材の量をわずかに減らすなどの対応も見受けられる。

 

※2014年7月1日 FOOD MARKET.com