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2014-07-09 17:19:00

県産米輸出、13年度は3割減 加工用にシフト

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 2013年度に県内から輸出されたコメは663トンと、前年度から3割近く減ったことが5日、県のまとめ(速報値)で分かった。生産者の収入をより多くするといった理由で、13年産米は輸出用から加工用などにシフトしたためだ。ただし、輸出量は全国トップクラスを維持している。

 県秋田うまいもの販売課が県内約10の輸出団体から聞き取ってまとめた。県内最大の輸出団体はJA秋田おばこ(本店大仙市)で、13年度の取扱量は443トン。大手コメ卸を通じてアジアや欧米の10カ国以上に販売している。同JA以外の輸出先は香港(71トン)、シンガポール(58トン)、ロシア(49トン)など。

 農林水産省によると、全国で輸出されたコメは08年1294トン、13年は3121トン。本県でも08年度は133トンだったが、12年度は944トンまで増えた。

 13年度に300トン近く減ったのは、JA秋田おばこの出荷量が大幅にダウンしたためだ。同JAは08年度に輸出をスタート。12年度は779トンを出荷した。ただ、13年度は加工用と政府備蓄用の割合を増やしたため、輸出は443トンにとどまった。

(2014/07/06 15:35 更新)