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2014-07-09 17:02:00
Bloomberg
コペンハーゲン(3月)

英国の情報誌「モノクル(MONOCLE)」が公表した2014年版の「世界で最も住みやすい25都市ランキング」で、東京が2位、京都が9位、福岡が10位に選ばれた。同誌は犯罪発生率や公共交通機関、文化、経済など生活の質を測る指標を基にランキングを決めている。

モノクルは07年の創刊以来、ランキングを毎年公表しており、今回が8回目となる。東京は昨年の4位から2つ順位を上げた。

モノクルは「日本から3つの都市がトップ10入りを果たしたのは初めてだ。2020年の五輪開催を前に沸き立つ東京は2位に浮上した」とコメント。ニューヨークの「ビッグアップル」に倣って東京は「ビッグみかん」と呼ばれることがあるが、同誌はこの成熟した巨大都市には大都市特有の荒廃がなく、あらゆる経済的、文化的利点を持つ「おきて破り」の場所だと評価している。

ランキング1位はデンマークの首都コペンハーゲン。オーストラリアのメルボルンは3位、スウェーデンのストックホルムは4位、フィンランドのヘルシンキは5位に入った。

モノクルは京都について、「単なる古都ではなく、本物の21世紀都市だ」と評価。福岡については「独自の道筋をつけた小都市の最高例だ」と述べた。

英誌モノクルが選ぶ「世界で最も住みやすい都市ランキング」のトップ10

モノクルのランキングは同じテーマを扱う他の機関のランキングとは異なる。英誌「エコノミスト」の調査部門エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)は2013年、メルボルンを1位に選び、日本でトップ10入りした都市はなかった。

人事マネジメントと金融サービスを手がけるマーサーでは、2014年のランキングでウィーンを1位に選び、こちらも日本の都市を上位10都市から除外した。

これらのランキングは緊急対応や犯罪発生率などを考慮している点では共通する。ただ、モノクルの編集者アンドルー・タック氏はウェブサイト上で、同誌が「現代の住民が望むものに(都市が)対応」しているかという別の側面も重視していると述べた。

タック氏は「私たちは別のもの、よりソフトなものがあると思っている」と話す。「例えば、午前1時にワインを(家以外で)飲むことができるか。日曜日に買い物ができるスーパーはあるか」などの具体例を挙げた。

原文(英語):Monocle Ranks Tokyo, Kyoto, Fukuoka Among 10 Most Livable Cities
http://blogs.wsj.com/japanrealtime/2014/06/26/monocle-ranks-tokyo-kyoto-fukuoka-among-10-most-livable-cities/