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2014-02-08 18:03:00

味の素の調査によると、「家族に野菜を食べさせたい」という主婦のニーズは非常に強く、野菜サラダが月に平均17回、ほぼ2日に1回以上の頻度で食卓に登場している。

 こうしたサラダ人気を受け、市場が拡大し続けているのがサラダ用ドレッシングだ。ドレッシングの市場規模は約770億円弱といわれるが、この数年ずっと前年を上回る伸びを見せており、2013年の売り上げも前年比約103%を記録。しょうゆ、みそなどの基礎調味料の家庭での消費量が減少し続けるなか、ドレッシングの消費者購入額ベースの伸び率も2010年からの2年間で109.1%となっている。

 
サラダの出現頻度。野菜を使ったメニューとしてサラダは月に17回、2日に1回以上も登場している(味の素調べ)
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液体ドレッシング市場推移。ドレッシングの消費者購入価格ベースでは2010年を100%として2012年では109.1%に上昇(味の素調べ)
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主婦を悩ます“サラダのマンネリ化”問題

 ただ、食卓への登場頻度が高いということは、「マンネリ化しやすい」ということでもある。世の中にドレッシングの味の種類はたくさんあるが、味は変わっても見た目は変わらない。味の素の調査では、「見栄えに変化をつけようとすると材料を用意するのに手間がかかったり、材料費がかかったり、せっかく買った材料が使い切れないなどの不便が生じる」という悩みが多く聞かれたという。

 そんな“サラダのマンネリ化”問題を一気に解決するかもしれない商品がこの春、大手食品メーカーから相次いで発売される。それが「トッピング入り粉ドレッシング」だ。

 味の素はサラダ用粉末調味料「トスサラ」を2014年2月3日から首都圏1都7県で先行発売。ドレッシング市場のシェア約半分を占めるキユーピーも2月21日からサラダ用粉末調味料「キユーピー 彩りプラス+」を発売する。

 ドレッシングが粉末になることで、いったいどんなメリットがあるのか。本当にそれで、サラダのマンネリ化を解決できるのか。まずはメーカーに話を聞いた。

 
 
 
味の素が首都圏1都7県(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、群馬県、栃木県、茨城県、山梨県)で先行発売するサラダ用粉末調味料「トスサラ」(実勢価格は200円前後)。「イタリアン・バジル味」「まろやかな京風ゆず味」「すりごまガーリック味」の3種類。三角形(テトラ型)パッケージを採用し、使いきりで1袋2~3人前。2014年の売り上げ目標は消費者購入ベースで13億円
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「キユーピー 彩りプラス+」シリーズ4品。「マヨテイスト」「煎りごま」「3種のチーズ」「レモンとバジル」(各3袋入りで実勢価格140円前後)。1袋1人前の個食タイプ。販売目標は小売りベースで年間5億円
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