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シダックス傘下の米国高級レストラングループが日本初進出
低収入であってもそれなりに生活を楽しむ“プア充”が増え、手ごろなプチ高級品が人気を呼んでいる(関連記事)。
一方、以前に“ファミレスの大人化”を取り上げているように、高級路線にシフトするフードサービス企業もある。レストラン・カラオケ事業や学校・企業の給食事業などを展開するシダックスグループもそのひとつ。同グループはフードサービスの高級路線化の一環として、「スペシャリティーレストラン事業」に進出。関西を中心に和風創作料理を展開する庵グループ、高級住宅地である白金台に店舗を構えるレトルダムールをグループに迎えている。
2006年には政治家やハリウッドセレブにも人気の高級レストランを全米で50店舗展開しているPRG(パティナ・レストラン・グループ)を買収。2013年10月10日に同グループの海外初出店(直営店)となる「パティナ トーキョー」を渋谷区神山町にプレオープンした(グランドオープンは12月)。
PRGは1942年創業。ホテルとレストランの世界的会員組織「ルレ・エ・シャトー」に加盟し、米国を象徴するランドマークの施設内(ロサンゼルスのウォルト・ディズニー・コンサートホール、ハリウッドボウル、ニューヨークのロックフェラーセンターやリンカーンセンター、フロリダのディズニーワールドなど)でレストランを展開している。またテレビ番組の賞「エミー賞」会場の食事などのケータリング事業も手がけ、数々の権威あるレストラン賞を受賞するなど、まさに米国を代表する高級レストラングループといえる存在だ。
一方、シダックスグループは売り上げ1800億円、社員4万人を超える総合サービス企業だが、1959年のスタート時は資本金30万円、社員13人の社員食堂だった。そんなシダックスグループが今では全米50店舗の高級レストランを運営するPRGを傘下におさめ、今後は日本での展開を進めていくわけだ。
その海外直営1号店である「パティナ トーキョー」とはどのようなレストランなのか。