インフォメーション

2013-10-06 11:26:00

穀物全体の生産量は、前年度より増加して消費量を上回り、期末在庫率は上昇す
る見込み。穀物全体の期末在庫率は前年度を上回る見込み。<FAOの安全在庫水準
(17~18%)>
(1)生産量:24.31億トン(前年度比+8.0%)
(2)消費量:23.94億トン(前年度比+4.5%)
(3)期末在庫率:19.5%(前年度差+0.7ポイント)

【品目別の需給見通し】
<小麦>
 生産量は、米国、インドで減少するものの、ロシア、EU、カナダ等の増加で、世
界全体では前年度より増加し史上最高。生産量は消費量を上回るものの、消費量の伸
びに対して期末在庫量の伸びが小さかったことから、期末在庫率は低下する見込み。
(1)生産量:709百万トン(前年度比+8.2%)
(2)消費量:706百万トン(前年度比+3.8%)
(3)期末在庫率:25.0%(前年度差-0.6ポイント)
・米国の生産量は、2012年秋以降の乾燥や2013年3月からの凍害の影響による収穫
面積の減少から、前年度を下回る。
・ロシアの生産量は、高温・乾燥の影響が見られるものの、収穫面積の増加及び単収
の上昇から前年度の減産をほぼ回復。
・EU、豪州の生産量は、収穫面積の増加及び単収の上昇から前年度を上回る。

<とうもろこし>
 生産量は、米国、ウクライナ、EU、中国等の増加で、世界全体では前年度より増
加し史上最高。生産量は消費量を上回り、期末在庫率は上昇する見込み。
(1)生産量:957百万トン(前年度比+11.2%)
(2)消費量:928百万トン(前年度比+6.7%)
(3)期末在庫率:16.3%(前年度差+2.2ポイント)
・米国の生産量は、コーンベルトの高温・乾燥の影響により単収が低下した前年度に
比べ増加し史上最高。期末在庫率も上昇。
・中国、ウクライナの生産量は、収穫面積の増加及び単収の上昇から共に史上最高。
・アルゼンチン、ブラジルの生産量は史上最高の前年度を下回る。

<米>
 生産量は、インド及びタイ等東南アジアの増加で、世界全体では前年度より増加し
史上最高。生産量は消費量を上回り、期末在庫率は上昇する見込み。
(1)生産量:477百万トン(前年度比+1.7%)
(2)消費量:475百万トン(前年度比+1.3%)
(3)期末在庫率:22.6%(前年度差+0.2ポイント)
・インド、タイの生産量は、収穫面積の増加等から前年度を上回る。
・米国の生産量は、収穫面積の減少から前年度を下回る。
・中国の生産量は、収穫面積は増加するものの、中央部・南西部の高温・乾燥の影響
により単収が低下することから前年度をやや下回る。

<大豆>
 生産量は、中国、パラグアイで減少するものの、米国、ブラジルで史上最高、アル
ゼンチンで増加することから、世界全体では前年度を上回り史上最高。生産量は消費
量を上回り、期末在庫率は上昇する見込み。
(1)生産量:282百万トン(前年度比+5.3%)
(2)消費量:269百万トン(前年度比+4.3%)
(3)期末在庫率:26.6%(前年度差+2.7ポイント)
・米国の生産量は、コーンベルトの高温・乾燥の影響により単収が低下した前年度に
比べ増加。期末在庫率も上昇。
・ブラジルの生産量は、収穫面積の増加及び単収の上昇から史上最高。
・中国では、生産減と需要増により、輸入量が増加。


詳しくは、「食料需給インフォメーション」
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/jki/index.html

内「海外食料需給レポート」
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/jki/j_rep/index.html
でご覧ください。