インフォメーション

2013-10-06 11:23:00

 米国農務省は、9月12日(現地時間)、2013/14年度の5回目の世界及び主要国の
穀物・大豆に関する需給見通しを発表しました。その概要は以下のとおりです。
-2013/14年度の穀物全体及び大豆の生産量は消費量を上回る見込み-

1.世界の穀物全体の需給の概要(見込み)
(1)生産量
24億3,120万トン(対前年度比 8.0%増)
(2)消費量
23億9,397万トン(対前年度比 4.5%増)
(3)期末在庫量
4億6,708万トン(対前年度比 8.7%増)
(4)期末在庫率
19.5%(対前年度差 0.7ポイント増)

《主な品目別の動向》
〈小麦〉
 生産量は、米国で乾燥等の影響により減少となるものの、ロシア、カザフスタン
等旧ソ連諸国や、EU等で増加となることから、世界全体で前年度を上回り史上最高
となる見込み。また、消費量もインド、ロシア等で増加し史上最高となる見込み。
世界全体の生産量は消費量を上回るものの消費量の伸びに対して期末在庫量の伸び
が小さかったことから、期末在庫率は前年度より低下。
(1)     生産量
7億889万トン(対前年度比 8.2%増)
・ロシア、EU、カザフスタン等で増加、米国、インドで減少
(前月に比べ、カナダ等で上方修正)
(2)     消費量
7億647万トン(対前年度比 3.8%増)
・インド、ロシア等で増加、米国等で減少
(3)     期末在庫量
1億7,628万トン(対前年度比 1.4%増)
・中国、EU等で増加、米国、インド等で減少
(4)期末在庫率
25.0%(対前年度差 0.6ポイント減)

〈とうもろこし〉
 生産量は、米国で高温・乾燥の影響により単収が低下した前年度と比べて増加し史
上最高、旧ソ連諸国、EU、中国等でも増加となることから、世界全体で前年度を上回
り史上最高となる見込み。また、消費量も、米国、中国等で増加し史上最高となる見
込み。世界全体の生産量は消費量を上回り、期末在庫率は前年度より上昇。
(1)     生産量
9億5,667万トン(対前年度比 11.2%増)
・米国、旧ソ連諸国等で増加、ブラジル等で減少
(前月に比べ、米国で上方修正)
(2)     消費量:9億2,784万トン(対前年度比6.7%増)
・米国、中国、旧ソ連諸国、メキシコ等で増加
(3)     期末在庫量
1億5,142万トン(対前年度比 23.5%増)
・米国、旧ソ連諸国等で増加、中国等で減少
(4)     期末在庫率
16.3%(対前年度差 2.2ポイント増)

〈米(精米)〉
 生産量は、インド、タイ、ベトナムで史上最高となるほか、東南アジアを中心に
増加することから、世界全体では史上最高の前年度を更に上回る見込み。また、消
費量もインド、中国等で増加し史上最高となる見込み。世界全体の生産量は消費量
を上回り、期末在庫率は前年度より上昇。
(1)     生産量
4億7,677万トン(対前年度比 1.7%増)
・インド等で増加
(2)     消費量
4億7,455万トン(対前年度比 1.3%増)
・インド、中国等で増加
(3)     期末在庫量
1億739万トン(対前年度比 2.1%増)
・タイ等で増加
(4)     期末在庫率
22.6%(対前年度差 0.2ポイント増)

2.世界の大豆需給の概要(見込み)
 生産量は、米国で高温・乾燥により収穫量が減少した前年度と比べて増加。ブラ
ジルで収穫面積の増加により史上最高、アルゼンチンで高単収と史上最高の作付面
積により増加となること等から、世界全体で前年度を上回り史上最高となる見込み。
また、消費量もアルゼンチン、中国等で増加し史上最高となる見込み。世界全体の
生産量は消費量を上回り、期末在庫率は前年度より上昇。

(1)     生産量
2億8,166万トン(対前年度比 5.3%増)
・ブラジル、アルゼンチン、米国等で増加
(前月に比べ、ブラジル等で上方修正、米国等で下方修正)
(2)     消費量
2億6,889万トン(対前年度比 4.3%増)
・アルゼンチン、中国、ブラジル等で増加
(3)     期末在庫量
7,154万トン(対前年度比 16.2%増)
・ブラジル等で増加
(4)期末在庫率
26.6%(対前年度差 2.7ポイント増)


詳しくは、「食料需給インフォメーション」
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/jki/index.html

内「米国農務省穀物等需給報告」
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/jki/j_usda/index.html
でご覧ください。