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2013-09-18 14:57:00

オーストラリアは世界的な穀物肥育牛肉市場において、米国産牛肉と徐々に競合しようとしている。同国の第2四半期の穀物肥育牛肉の輸出は、前年同期比で8%増加しているが、6月30日現在のフィードロットでの飼養頭数は87万3000頭と2006年以降で最も多い頭数となっている。過去3年間の肥育頭数は70万頭から80万頭の狭い範囲内で変動しており、現状の87万3000頭はかなり大きな変動である。

とくにクイーンズランド州の肥育頭数は52万3400頭と11%も増加した。年初からの干ばつで、北部地帯と西部地帯の一部で大量の家畜移動があり、記録的な肥育頭数となっている。MLAの主任アナリストは2012年~2013年の穀物肥育牛肉の輸出量は19万8000トンで前年比2%増、過去5年間平均との比較では5%増加、国別には、日本(6%減)と韓国(1%減)への減少分は、EU諸国と(82%増)と中国(429%増)などで相殺以上の伸びを果たしたという。

しかし豪州産の穀物肥育牛肉の輸出量は、米国産牛肉にとってはまだ微々たるものであり、市場への影響は少ない。米国産牛肉の輸出は2013年上期で54万2560トン、重量ベースでは1%減だが、金額ベースでは28億3000万ドルで6%増加している。6月の牛肉輸出は日本(66%増)がトップで、香港(156%増)、メキシコ(14%増)をはじめ、台湾(400%増)、中南米(主にペルーとチリで62%増)など順調に伸びている。

 

※2013年8月26日 CATTLE BUYERS WEEKLY