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2013-09-07 21:56:00

中国には3大節句の1つ「中秋節」(19日)に、親戚や友人に「月餅」を贈り、同節句を祝う習慣がある。ただし、福建省の検験検疫局は「国外に月餅を郵送する場合、不必要な損失を回避するため、相手の国や地域の法律、法規に注意するように」と呼び掛けている。新華網が報じた。

 同局のスタッフによると、月餅の中に詰められている餡のほとんどが肉や卵の成分を含んでおり、鳥インフルエンザや口蹄疫など感染症散布の危険が潜んでいるほか、郵送するのには時間もかかり、中身が変質する可能性があるため、海外から郵送されてくる月餅の制限措置を取っている国もある。

 月餅の輸出入を禁じている34の国や地域は以下の通り。ドイツ、フランス、デンマーク、スペイン、ベルギー、ハンガリー、スウェーデン、スイス、ロシア、チェコ、エストニア、メキシコ、ブラジル、ウルグアイ、コロンビア、韓国、タイ、シンガポール、フィリピン、カタール、インド、インドネシア、ミャンマー、サウジアラビア、コンゴ、赤道ギニア、ナイジェリア、チャド、カメルーン、ブルンジ、ガボン、エチオピア、スーダン、リビア。

 このほか、オーストラリアや英国、米国、カナダ、マレーシアなどは、卵黄や肉を含む月餅の輸入を禁止している。また、ニュージーランドは卵黄や蜂蜜を含む月餅の輸入を禁止している。さらに、欧州連合(EU)はドライフルーツ類系の月餅に含まれるアフラトキシンB1の量に対して中国より厳しい制限を設けている。日本は、月餅に肉類の成分が含まれる場合、原産地の衛生機構の証明を提出するよう求めている。

 同局は、中秋節のギフトをスムーズに郵送するために、「国外の政府のサイトや国外の親戚・友人を通して、郵送先の国や地域の郵送物に対する検疫の要求を調べてから郵送するように。また、検疫で引っ掛かる可能性のあるギフトは郵送しないように。郵送手続きの際は、中に入っているものを郵送用紙に列挙するように。申告が求められている物に関しては、正確にはっきりと内容を記すように」と注意を呼び掛けている。 (編集KN)

 「人民網日本語版」2013年9月5日