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2013-07-06 23:56:00

セブン―イレブンを展開する統一超商(プレジデント・チェーンストア)が7割出資する宅配便会社、統一速達は2日、中国同業2位の上海円通速逓と業務提携したと発表した。統一速達は、ヤマトホールディングスから10%の出資とノウハウの供与を受け、「黒猫宅急便」の名で宅配便事業を行っている。台湾の宅配便業界でのシェアは4割を超える。3日付工商時報が伝えた。

中台の両社の業務提携は、現在は中国から台湾向けが主体だが、今月末から台湾から中国への配送も始め、双方向のサービスが実現。中台民間物流業者同士の提携の先駆けとなる。

統一速達によると、中国の電子商取引市場の取引規模は2012年は8兆1,000億人民元(約133兆円)に達し、最近は毎年20%以上のスピードで成長している。今後も台湾から中国への荷物の配送が増えるとみられる。また、台湾を個人旅行で訪れる中国人観光客が土産に買う特産品やMIT(メード・イン・タイワン)製品も各人とも箱数で計算するほど膨大な量のため、宅配便業者の出番となる。

統一速達の国際宅配便業務の配送先は、日本、シンガポール、マレーシア、中国・上海など。上海には既に営業所があるものの、業務範囲が上海周辺に限られるため、上海円通速逓との業務提携に踏み切った。中国側の北京、上海、広東・深センの物流センターを使い、中国の華北、華中、華南、華東の各地区へ配送が可能になる。

上海円通速逓の業務範囲は、中国の計1,600都市に上り、ソニー、スペインのアパレルメーカー、米IBM、P&G、中国のEコマース最大手阿里巴巴集団(アリババ)など中国内外の大手企業と取引している。