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2013-07-04 00:38:00

スーパー英3位のセインズベリーは1日、今夏に携帯電話サービス事業に参入すると発表した。携帯電話サービス大手ボーダフォンと合弁事業を設立し、「モバイル・バイ・センズベリー」のブランド名でサービスを展開する。新規事業を開拓する戦略の一環。

 



提供する機種や料金体系は明らかにされていないが、同社は顧客の多くが携帯電話サービスの選択肢の多さや複雑さにストレスを感じていると指摘し、簡素で格安な提供内容を目指すとしている。セインズベリーは既に他の通信事業者向けの携帯電話機やSIMカードを販売しているが、今回はボーダフォンの通信ネットワークを利用した仮想移動体通信業者(MVNO)として自社ブランドでサービスを展開する。

セインズベリーは2001年にも自社ブランドで携帯電話サービスに参入したが、2年後に撤退した経緯がある。この時はテレフォニカ(スペイン)傘下のO2と提携していた。国内スーパーでは他に、首位のテスコも2003年から自社ブランドでの携帯電話サービスを提供している。

センズベリーは新規事業開拓を事業戦略の中核に位置付ける。昨年には電子書籍販売アノビー(Anobii)の64%株を取得し「eブック・バイ・センズベリー」を立ち上げたほか、音楽ダウンロードやビデオ・オン・デマンドの各サービスも開始。また5月には金融事業のセインズベリー・バンクについて、合弁先の金融大手ロイズ・バンキング・グループから残り株50%を取得する方針を明らかにしている。