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2013-07-04 00:10:00

フランスで「レストラン」の定義を厳格化する動きが出ている。背景には手ごろな価格の飲食店を中心に冷凍食品など既製品を提供する店が増え、フランス料理のイメージを傷付けているとの批判がある。英紙ガーディアンが報じた。

保守系・国民運動連合(UMP)のダニエル・ファスケル議員は、消費者の権利に関する新たな法案に料理を一から作る店だけを「レストラン」と定義する条項を加えることを提案。議会で審議が進められている。ただソーセージ、ハムなどの加工肉やパン、アイスクリームなどは例外とする方向だ。

ホテルや飲食店、カフェなどの業界団体SYNHORCATは国内10万軒の飲食店の3割以上が既製品を使用しているとの調査データを挙げ、規制強化を支持。一方、他の6つの業界団体は、観光客をはじめ顧客の混乱を招くばかりでなく、失業者の増加にもつながると反対している。