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2013-06-28 12:02:00

凸版印刷は21日、中国の機械メーカー、上海普麗盛包装(上海市金山区、プレシャス)と紙製飲料容器の製造システム開発・販売で業務提携すると発表した。紙製飲料容器の成型・充填機を共同開発するほか、紙製飲料容器の包装材の生産・販売も手掛ける。急成長する中国の飲料市場向け容器の需要取り込みを図る。

凸版印刷はドイツの機械メーカーから取得した、紙製飲料容器「カートカン」の成型・充填機の図面と中国やアジア諸国での非独占製造・販売権に、凸版印刷の無菌充填技術を組み合わせ、プレシャスにライセンス供与する。成型・補填機の製造では凸版印刷が技術指導し、プレシャスが製造・販売を担当する。まずはプレシャスの販路を活用し、中国の飲料メーカーなど向けに販売する。

包装材料は双方で生産・販売を手掛ける。バリアフィルム部材については、凸版印刷が生産・販売するが、生産場所は未定。紙製飲料容器の製造では、同社製バリアフィルム部材の使用を義務付ける。凸版印刷は、中国やアジア諸国での紙製飲料容器の包装材で、2018年3月期に約100億円の売り上げを目指す。

カートカンは、凸版印刷が生産する透明なバリアフィルムを使用した、長期保存と風味の維持が可能な紙製の複合容器。日本国内のみで販売している。凸版印刷によると、カートカンは自動販売機での使用も可能で、環境配慮型の飲料容器として普及が進んでいるという。<上海>