インフォメーション

2013-06-22 19:21:00

米コーヒーチェーン大手のスターバックスが2月、ホーチミン市で1号店を開いて以来、コーヒーチェーンが新店舗や新商品を次々と展開するなど、競争が活発化している。国営ベトナム通信が報じた。

地場大手のチュングエン・コーヒーは4月末に、新商品「G7―X2」を発売。パッショ・コーヒーは4月、ホーチミン市で新たに1店舗を開設し、全国の店舗数を計11カ所とした。

地場小売り大手のコープマートも、自社ブランドの砂糖・ミルク入りインスタントコーヒーを発売した。コープマートのグエン・タイン・ニャン副社長は、「インスタントコーヒー需要は拡大しており、わが社はコーヒー専門業者の協力を得て、独自ブランドの商品を売り出した」と話している。

専門家は、国内コーヒー消費量は今後急増し、未加工品の輸出がしだいに減るとともに、コーヒー加工が増えて、国産コーヒーの価値が上昇すると予想している。

国際コーヒー機関(ICO)の統計によると、ベトナムのコーヒー消費量は、2005年の4万8,000トンから、11年には9万4,980トンへと倍増している。消費量拡大の背景には、コーヒーチェーンが積極的に事業展開してきたことがある。

ICOによれば、ベトナムの1人当たり年間コーヒー消費量は1.08キロとまだ低い水準にある。世界的なコーヒー産地のブラジルの消費量は5.2キロ、欧州連合(EU)では4.83キロ、米国では4.13キロだ。国内コーヒー消費の拡大の余地はまだ大きい。