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2013-06-05 09:51:00

食品産業の一大集積地を形成して競争力強化を目指す工業省の「タイランド・フードバレー」構想について、工業振興局のソーポン局長は先ごろ、北部チェンマイ、東北部ナコンラチャシマ、南部プラチュアプキリカンの3県を候補地に指定したと明らかにした。4日付ポストトゥデーが報じた。

チェンマイには野菜・果物加工産業、ナコンラチャシマには食肉加工産業、プラチュアプキリカンには海産物およびパイナップル、ココナツの加工産業を集積させる考え。科学技術省と農業・協同組合省、タイ工業連盟(FTI)食品加工部会の3者が共同で計画を推進し、具体化段階では、国立のカセサート大学、チュラロンコン大学、スラナリ工科大学などとも協力し、食品関連の研究開発体制を整備する。

タイランド・フードバレー構想は、「フードバレー」として世界的に知られるオランダのワーゲニンゲン市をモデルに食品産業クラスターを作り、関連産業の生産効率化や競争力強化を図るもの。FTIは、構想が実現すれば、タイの食品輸出額が1兆バーツ(約3兆2,800億円)に達するとみている。