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2013-06-05 09:48:00

カドミウム米が出回るなど中国の食事情が揺れている。日本が輸入する場合、検疫検査があるため安全とされるが、現地で次々と判明する食の汚染に不安は収まるどころか募るばかり。日本の食卓に「メード・イン・チャイナ」はどこまで浸透しているのか。牛丼チェーンに続く外食産業調査第2弾。中華チェーン大手6社に中国産食材の使用状況を直撃した。

yd_food1.jpg サラリーマンの昼食の定番、中華チェーンの中国産食材の使用状況は

 食品への有毒物質の混入が社会問題化する中国。広東省の省都・広州市当局がコメのサンプル18個のうち8個から基準値を超える重金属のカドミウムが検出されたと公表した。現地メディアも「毒米問題」として大きく取り上げ、波紋が広がっている。

 日本が中国産食品を輸入する場合、検閲検査という砦(とりで)があるため安全とされてはいるが、こうした報道を耳にすると、中国産というだけで疑心暗鬼になるのも事実だ。

 今回、本紙が調査対象としたのは中華料理チェーン。ギョーザが有名な「餃子の王将」とレストラン形式の「バーミヤン」。それに290円の「中華そば」が看板の「幸楽苑」と、200円の「餃子6コ」が人気の「日高屋」。これに鉄鍋餃子で知られる本格中華「紅虎餃子房」と、ギョーザやチャーハンなどをメニューに含むことから、長崎ちゃんぽん専門の「リンガーハット」も加えた。

 アンケート形式で各社に回答を求めたのは(1)商品に占める中国産食品の割合と使用状況(2)その内容(3)使用する中国産食品はどこで作られ、どうやって輸入しているのか-の3点。

 まず「餃子の王将」を運営する「王将フードサービス」(京都市山科区)では「割合としては少ないが、ごく一部で中国産を使用している」(同社広報)とした。具体的には、タケノコとキクラゲ、加工食品の春巻きを中国から輸入。看板メニューのギョーザは「メーンの食材である豚肉、ニンニク、キャベツはすべて国産。小麦粉は米国産を使用している」(同)と説明した。

http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1305/29/news041.html