インフォメーション

2013-06-05 09:44:00

コンビニエンスストア大手のファミリーマート(東京都豊島区)は1日、深セン市1号店となるファミリーマート「卓越一店」を開店した。中国本土での店舗展開は、上海市、広州市、江蘇省蘇州市、浙江省杭州市、四川省成都市に続く6地域目。深セン市では年内に10店舗、5年以内に100店舗の展開を目指す。経済発展を続ける深セン市の中間層の消費意欲を取り込む。

深セン市での事業展開のため合弁会社、深セン市頂全便利を12年11月に設立。資本金は100万米ドル(約1億円)で、台湾系食品大手の頂新グループ傘下の頂全(開曼島)控股とファミリーマート・チャイナ・ホールディング(FMCH)が出資して2003年に設立した持ち株会社、China CVS (Cayman Islands)Holding Corp.(CCH)が100%出資した。頂全(開曼島)控股は、頂新グループでコンビニ事業を手掛けており、英領ケイマン諸島に拠点を置いている。またFMCHは、ファミリーマートが54.61%、台湾の全家便利商店股フンが45.39%を出資して設立した合弁会社。

ファミリーマートは07年1月から、広州市で店舗展開を開始しており、既に整備されている華南地区の物流網を活用し、深セン市での店舗展開も加速していく考え。また中国本土では、14年2月までに1,021店舗の展開を目標に定めている。

ファミリーマートの広報担当者によると、今後は華北、華中地区などの空白地での店舗展開を目指す方針だが、展開する都市などは現在検討中だという。