インフォメーション

2013-03-24 11:54:00

日系ラーメンチェーン店「味千」(中国)は2011年7月に、自慢のスープが実は希釈した濃縮スープを使用していることが明るみになって以来、業績が上がらない。同社が最近発表したデータによると、2012年の純利益は前年比55.9%減の1億5400香港ドル(約18億5千万縁)だった。北京商報が報じた。

 同社筋によると、同年の主な業務収入は30億4千万香港ドル(約365億円)と、前年比わずか1%減だった。主な原因は中国大陸部の販売が12.6%減少し、前年比6.6ポイント下降したことだ。スイスのユニバーサルバンク・ユービーエス・エイ・ジー(UBS AG)は、同社の純利益が減少している主な理由について、販売量が回復しないことや、資本支出が販売額に占める割合が高いことを指摘している。

 一方、同社の潘慰・最高経営責任者(CEO)は、今年新規で60店オープンさせ、約66%の粗利益率を保つだろうと楽観的な見方を示す。しかし、開店計画が本当に計画通り進むのかについては懐疑的な見方もある。データによると、昨年同社は新規で23店をオープンさせる一方、24店が閉店に追い込まれたからだ。

 業界関係者は、2011年に同社の「希釈濃縮スープの使用」が明らかになって以降、市場での販売に見通しが立たなくなったこと以外に、中国国内の消費が低迷しているため、消費者の財布の紐が固くなっていることも影響していると指摘している。(編集KN)

 「人民網日本語版」2013年3月18日