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[3]経営者のア-ト系スキル①:強烈な意思
(1)何が何でも結果を出すという「強烈な意思」
経営者が出すべき結果とは、「株主から預っている資本を使って事業を営み、株主の期待以上に企業価値を上げること。
・個性化されたバリュ-の創造
お客様に、競争企業では与えられない独自の付加価値を提供する。
・ビジネスモデルの確立
お客様からそのバリュ-の対価をきちんと得られる仕組みをつくる。
◎ドラッカ-(プロフェッショナルの条件)
「ものごとをなすべき者の仕事は、成果をあげることである」
●高原慶一朗
「いまどき流行らない精神論のように聞こえるかもしれないが、意欲は才能に勝つと私は思っている。事を成し遂げるのは人の“才”ではなく“意”である。才の不足は意で補えるが、意の不足は才で補えない」
●鈴木敏文
「熱意を持っている人は、自分にわからないこと、できないことがあっても、人の協力を得ながら課題を解決しようとするはずです。能力があるかないかの問題ではなく、そういう熱意があるかどうかです。」
(2)高志と責任感の両方が必要
●稲盛和夫
「会社には自己の夢の実現よりもっと大切な目的がある。それは将来にわたってスタッフとその家族の生活を守り、みんなの幸せを目指すことだと悟り、何か胸のつかえがス-ツととれた。」
●柳井正
「上場会社というのは、商売人ではなく、経営者がいる会社でないといけない。上場会社は社会的に認められ、社会的責任をまっとうしないといけない。」
(3)引き継ぐ者が存在する「意思」でなければならない。
個人の力の限界を補い、結果を出し続けるためには、「組織として、集団の力で、価値を生み出す」というシステムを構築しなければなりません。
経営者のア-ト系スキル ①:強烈な意思(まとめ) ●「強烈な意思」の定義 経営者のア-ト系スキルの第1に「強烈な意思」がある。この石は、「事業において何が何でも結果を出すという意思」である。 ●「強烈な意思」は必要条件 この「強烈な意思」があれば、他のスキルは、たとえ先天的に持ち合わせていなくても、習得できる。したがって「強烈な意思」は経営者としての必要条件である。 ●「強烈な意思」の源泉 「強烈な意思」を持つためには、「高志」と「責任感」という、二つの源泉が必要である。この二つとも必要で、どちらかが欠けていてもいけない。 経営者の意思は、単なる利己的な意思(自分だけのための夢の実現)ではなく、利他的な意思(社員、お客様、株主、社会にとっての夢の実現)でなければいけない。 そうでなければ他者(社員、お客様、株主、社会)がついてこない。その結果、個人の力が限界を迎えたところで、企業の存在が困難になる。 |