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2012-11-17 10:04:00

最近の豚肉の大規模な供給は、チェーン・レストランに新しい豚肉メニューの導入を促進させている。商品取引のエキスパート、Market Vision社のジョン・バローネ社長は、コーン価格の高騰は豚肉生産をとう汰・縮小させる結果となったという。それに伴う供給増加により、価格は前年比でモモ肉が11%、バラ肉が12%、ひき肉原料のトリミングは24%も下落した。多くのチェーン・レストランは、価格の安いポークのメニューを次々と追加している。

ノースカロライナ州を拠点とする「食べ放題ビュッフェ」チェーンのGolden Corralではパラペーニョ・BBQソース味の「Hot Island Pork Ribs」を始め、482種類のトロピカル・フレーバーによる刺激的な販促を展開。コロラド州が拠点のNoodles社では、ポーク・ショルダーの表面を油で軽く炒め、じっくり煮込んだメニューを追加。限定メニューだがほぼ300のチェーン店舗に導入された。フロリダ州タンパに本社をもち775店舗を展開するOutback Steakhouseでは、ニンニク・マッシュドポテトの上に、甘くてつやのあるポーク・テンダロインをのせたメニューを発売した。

フロリダ州がベースのRed Lobsterでは、15ドル未満の新しいメニューとして「Wood-Grilled Pork Chop」などで15メニューを用意した。ステーキハウス9店舗を展開するSmith & Wollenskyではポークチョップメニューを追加。 「double-cut Berkshire」(2倍の厚みの黒豚)は38ドルでチョリソー、ベークトビーンズなどと一緒に供される。調査会社のTechnomic社によると、2009~2011年の動物性たんぱく質の消費は、外食業界の重量ベースで20%ダウンしたが、豚肉の消費はわずか0.8%の落ち込みに留まっている。

 

※nrn.com 2012年10月30日