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2012-06-09 14:57:00

米国農務省は、5月10日(現地時間)に2012/13穀物年度1回目の世界および主
要国の大豆需給見通しを発表した。大豆の生産量については、米国での収穫面積が
減少するものの単収増によって増産。ブラジル、アルゼンチンでも、史上最高の収
穫面積による増産から、世界全体では前年度より14.6%増の2億7,142万トンと、
かなり大きく増加する見込み。

世界全体の大豆消費量については、中国、アルゼンチンなどで搾油用需要が増加し
ているため、前年度比4.3%増の2億6,514万トンだった。消費量の伸びを生産量の
伸びが超えると見られることから、生産量自体も消費量をかなり大きく上回る。

世界全体の期末在庫量は前年度比9.1%増の5,807万トンで、期末在庫率は前年度比
より1.0ポイント増の21.9%の予想。

米国産大豆について見ると、生産量は前年度比4.9%増の8,723万トンで、消費量は
同1.1%増の4,846万トン。中国の消費量および輸入量が増加し、米国は輸出を増や
すことから、その期末在庫量は31.1%減の394万トン。期末在庫率は4.4%で、前
年度(6.8%)を下回る歴史的低水準とみられる。

大豆の国際価格指標となるシカゴ相場は、5月第1週末(日本時間)の期近価格で1
ブッシェル14.75ドルだった。