インフォメーション

2019-07-26 15:20:00

牛丼やバーガーを病院食に 吉野家・モス、日清医療と

ヘルスケア
小売り・外食
2019/7/22 2:00
日本経済新聞 電子版
 
 
 
 
 

 

日清医療食品は病院給食の特別メニューとしてモスや吉野家から商品を調達する

日清医療食品は病院給食の特別メニューとしてモスや吉野家から商品を調達する

モスフードサービス吉野家ホールディングス(HD)は病院や介護施設の給食向けのメニュー提供を始める。7月末から給食大手の日清医療食品(東京・千代田)を通じて、塩分を抑え、食べやすくしたハンバーガーや牛丼を提供する。少子高齢化が進むなかで、店舗以外の新たな販売ルートを開拓する。

日清医療食品は病院や介護施設向けに1日に約130万食を提供している。7月末からモスフードと吉野家から商品の供給を受けて、提供できる施設や入居者、患者に月に数回のペースで特別メニューとして出す。

モスフードが病院や介護施設向けの商品を販売するのは初めて。塩分の量を抑え、やわらかくしたバーガーを提供する。吉野家は通信販売で扱っている減塩牛丼やきざみ牛丼を供給する。

日本フードサービス協会によると病院給食の市場規模は年間8000億円超で堅調に推移している。来店者の争奪戦が激しくなるなかで、外食企業にとっては新たな成長市場になりそうだ。

「モスバーガー」や「吉野家」がチェーン展開を始めてから半世紀近くがたち、高齢者にもなじみの深いメニューになっている。