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2012-03-24 15:21:00

食料の権利に関する特別報告官(Special Rapporteur on the right to food)で
あるオリビエ・ド・シューター(Olivier De Schutter)氏は、グローバル化した食
糧システムと西洋風の食事の拡大により、10億人規模の人が栄養不良になっている一
方で同規模で10億人規模の人が肥満になっていると警告した。


【背景】
 ド・シューター氏は国連人権理事会に報告書を提出し、「我々の食糧システムが疾
病者を生み出している」と警告しました。同時に「食物への権利」とは、適切な量の
食糧にアクセスできるだけでなく、バランスのとれた栄養を摂取できることも重要で
あると強調しました。

 日本では時折、TV番組や記事で「○○が肥満に効果あり!」と発表されると、翌
日にスーパーでその品物が売り切れてしまう…というフードファディズムの話もそう
ですし、先進国が金にまかせて世界から食材を購入するものだから、農作物は遍在し
ていても市場を通して食糧が偏在してしまう状況まで、食糧システムがねじれている
…ということを言いたいのでしょう。
 それは、どこか、「不健康な」システムだからです。

【元記事】
 UN expert warns of global public health disaster caused by unhealthy foods
  http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=41470&Cr=food&Cr1=