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2012-03-03 21:13:00

上海の永嘉路に新しく開業したピザ店「PizzaMarzano」が、同店が「フランス租界」に位置していることを売り物にし、大量の宣伝パンフレットを配布していることが、人民の民族的自尊心を大きく損なったとして論議を呼んでいる。インターネット利用者の袁さんがマイクロブログで伝えた。

 「租界」を売り物に?

 「PizzaMarzano」は高級チェーン店で、徐匯区永嘉路店は新しくオープンしたばかりだ。袁さんによると、家族と食事に出かけた際に宣伝パンフレットを見ると、「フランス租界のピザ店PizzaMarzanoがオープン」という文字が見られた。店内のウェイトレスも「フランス租界」を売り物として「プチブルのムード」などを宣伝していたという。PizzaMarzanoの公式マイクブログにも「恭喜発財!上海のフランス租界初の店舗が永嘉路で開店しました。……」などと書かれ、青いビラには「フランス租界の新店舗がオープン」と大きな文字で印刷されていた。

 怒って立ち去るお客

 「店舗オープンでPRを行うのはわかる。しかし『フランス租界』は植民地主義のカラーが強く、皆の民族的自尊心を傷つける。どうして広告に使うのか。」怒った袁さんは家族を連れて店を出たという。

 PizzaMarzanoの永嘉路に電話で取材したところ、従業員は広告に「フランス租界」と書いたのはただのPRのためだと述べた。しかし中国の「広告法」では、企業の広告には社会の道徳に逆らい、民族の尊厳を損なってはならないと規定されている。(編集YH)

 「人民網日本語版」2012年2月28日

http://j.people.com.cn:80/94638/94659/7742496.html