インフォメーション

2012-03-03 15:22:00

食品大手、台湾の統一企業(ユニプレジデント・エンタープライゼス)は今月中旬、上海市で農産物展示・販売店「湾饗」をグランドオープンさせた。2011年12月から上海日月光中心広場で仮営業していた。300品目以上の農産物を展示し、受注が相次いでいるという。同社が本土で農産物を販売するのは初めて。

台湾の農政部門の委託により、統一企業の子会社、統一夢公園生活事業股フンが設けた。店舗面積は300平方メートル。安全かつ高品質、本土にはない洗練された製品パッケージなどの特徴を訴求する。中台間の経済協力枠組協議(ECFA)を追い風に、購買力が拡大する本土市場に売り込む。単なる販売拠点ではなく、台湾文化を紹介する窓口との位置付けだ。

本土で飲料と即席めんが主力の統一企業は各地で生産力を増強し、同業大手である康師傅との差を詰めようとしている。ただ、飲料・即席めん市場は頭打ち感もあり、統一企業は新たな収益源を模索しているところだ。騰訊財経などが伝えた。<全国>