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2012-02-18 10:04:00

ワイン生産地域ファルツという地名は日本ではあまり知られていませんが、ドイツの二番目に大きなワイン産地で、ドイツで売られているワインの3本に1本はファルツ産です。
ライン川の左岸から少し奥まったハールト山系の麓に、南北に長さ85キロにわたって幅数キロのブドウ畑が続き、130のワイン生産町村があります。ボッケンハイムから仏エルザスとの国境のシュヴァイゲンを結ぶ80Kmの道路が、世界的に知られる「ドイツワイン街道」です。ハイデルベルクから真西へ40キロ余り行くと街道にぶつかると言えば分かりやすいでしょう。
ここでは白ワインの王様であるリースリング種がもっとも多く栽培され、味はラインガウやモーゼルのリースリングと比べ野趣があり男性的です。赤ワインの作付面積ではドイツ最大となっています。
観光のポイントはワインの町で鉱泉保養地の「バート・デュルクハイム」。レストランになっている世界最大のワイン樽は世界的に有名です。この町で世界最大のワイン祭り「ヴルストマルクト」が9月の第二第三週末に開催され(2012年9月7~11日、14~17日)、60万の人が繰り出します。大きなテントや移動遊園地の光景は、さながらワインのオクトーバーフェストのようです。
「ノイシュタット」のワイン祭ではドイツワイン女王が選出されます。その郊外の丘の上に立つハムバッハ城は、ドイツ民主主義運動の象徴としてドイツ史に輝いています。1832年に自由と統一を求めた民衆のデモがあり、この時初めて黒赤金のドイツ国旗が使用されました。(城内見学ツアー、レストランあり)。
プファルツ地方は仏国境に近く、果樹野菜の産地であるため、食事の美味しいことでも定評があります。この街道をツアーに取り入れることは簡単です。ネームバリューといいロケーションといいドイツワイン街道は魅力的ですが日本のツアーはほとんど利用していません。ルートの一部を組み込めばユニークセールスポイントとなるでしょう。

鉄道アクセス:マンハイム~バート・デュルクハイム50分、バート・デュルクハイム~ノイシュタット20分。
ドイツワイン街道(日本語)
ファルツワイン生産地域(英語)

http://www.germany.travel/jp/leisure-and-recreation/scenic-routes/german-wine-route.html