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2018年5月、ロボットがボウル・ディッシュを作ってくれるというレストランがボストンでオープンした。「ボウル・ディッシュ」とは、ライスや雑穀の上にトッピングを載せた、いわばアメリカ流ドンブリ料理だ。多種の食材が使われ、健康食の一つとしてファンが多い。

ボストンのロボットレストラン「スパイス」は、MITの4人の学生が共同創設し、有名シェフのダニエル・ブーラッド氏が料理ディレクターを、サム・ベンソン氏が専属シェフを務める。注文すると7台のポット(釜)に食材が入って自動調理開始。1皿7.50ドルで、カスタマイズやトッピングの選択もできる

 このレストラン「スパイス」は、MITの学生4人が共同で創設した。そのうちの一人、ブレイディー・ナイト氏はこう説明する。「スパイスのきっかけは自分たちが抱えていた問題だ。学生はいつもお腹を空かせているが、お金をかけずに健康的な食事をしようとしても難しい。全員がロボット好きのエンジニアなので、ロボットでこの問題を解決できると思った」。