インフォメーション
今回は、「市場調査」の目的について、説明しよう。
市場調査の意義と方法① |
「市場調査」というのは、お客様の「ニ-ズ」や「ウォンツ」の変化を調査することによって、新たな需要を創造し、お客様の「ご要望」に応えようとする企業の行動である。重要なことは、お客様の「ご要望」というものは、どんどん「わがまま」になっていくので、それを追随するのではなく、お客様が心から歓迎される提案をしていくことである。
[1]市場調査の目的
(1)マ-ケティングの課題
現在の「マ-ケティング」の課題で、一番重視しなければならないことは、次のようなことがあげられる。
・いまだにご来店されていない方の「ニ-ズ」や「ウォンツ」の把握
・かつては常連客であった方が、現在はご来店されなくなった要因の把握
・生活者がその店に対してもっておられる「潜在的イメ-ジ」の把握
・お客様の心にある「潜在需要」「真空需要」「深層需要」の把握
・生活者の行動、趣向、文化、風俗、習慣の変化の把握
「市場調査」は、アメリカマ-ケティング協会の定義によると、次の通りである。
商品およびサ-ビスのマ-ケティングに関わる諸問題についての資料を組織的に収集し、記録し、分析することである。この種の調査はマ-ケティング問題を解決するために、第三者的な機関、あるいは企業またはその代理店によって行われる。 |
しかし、現代の変化の激しい社会的経済的環境を調査していくとなると、次の通りに置
き換えていかないと、変化に適応しなくなる。
商品価値、サ-ビス・レベル、販売方法(店舗)について、生活者の「ニ-ズ」や「ウォンツ」についてのマ-ケティングの情報を組織的・体系的に収集、記録、分析し、企業の「マ-ケティング戦略」に役立てるものである。 |
つまり、「市場調査」というものは、経験とか直感に頼るのではなく、多角的で「客観的実証的な科学的手法」によって行う「情報探索方法」で、収集された諸情報間の相互関係を分析し、それらの相互関係を他の諸条件との関連において、正しく解釈されなければならない。