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2012-01-03 10:44:00

今回は、「市場調査」の目的について、説明しよう。

 

市場調査の意義と方法①

 

 「市場調査」というのは、お客様の「ニ-ズ」や「ウォンツ」の変化を調査することによって、新たな需要を創造し、お客様の「ご要望」に応えようとする企業の行動である。重要なことは、お客様の「ご要望」というものは、どんどん「わがまま」になっていくので、それを追随するのではなく、お客様が心から歓迎される提案をしていくことである。

 

[1]市場調査の目的

 「市場調査」というと、お金がかかると頭から決め付けている傾向があるが、それは効果のない「市場調査」だからである。しかし、「市場調査」は「お客様」の動向を知るために欠かせない企業活動であるという認識を持たなければならない。

(1)マ-ケティングの課題

 現在の「マ-ケティング」の課題で、一番重視しなければならないことは、次のようなことがあげられる。

・いまだにご来店されていない方の「ニ-ズ」や「ウォンツ」の把握

・かつては常連客であった方が、現在はご来店されなくなった要因の把握

・生活者がその店に対してもっておられる「潜在的イメ-ジ」の把握

・お客様の心にある「潜在需要」「真空需要」「深層需要」の把握

・生活者の行動、趣向、文化、風俗、習慣の変化の把握

 ・現在の「ビジネス・フォ-マット」の人気度把握

 ・新しい「ビジネス・フォ-マット」の将来性の把握

 このためには、企業は「市場調査」を行い、「マ-ケティング戦略」や「マ-ケティング計画」を確立しなければならない。

 

(2)市場調査の定義

 「市場調査」は、アメリカマ-ケティング協会の定義によると、次の通りである。

 商品およびサ-ビスのマ-ケティングに関わる諸問題についての資料を組織的に収集し、記録し、分析することである。この種の調査はマ-ケティング問題を解決するために、第三者的な機関、あるいは企業またはその代理店によって行われる。

 しかし、現代の変化の激しい社会的経済的環境を調査していくとなると、次の通りに置

き換えていかないと、変化に適応しなくなる。

 商品価値、サ-ビス・レベル、販売方法(店舗)について、生活者の「ニ-ズ」や「ウォンツ」についてのマ-ケティングの情報を組織的・体系的に収集、記録、分析し、企業の「マ-ケティング戦略」に役立てるものである。

 つまり、「市場調査」というものは、経験とか直感に頼るのではなく、多角的で「客観的実証的な科学的手法」によって行う「情報探索方法」で、収集された諸情報間の相互関係を分析し、それらの相互関係を他の諸条件との関連において、正しく解釈されなければならない。