インフォメーション

2018-05-12 17:06:00

2018/05/04(金)

熊本PRの和食店、1周年イベントを開催

肥後銀行(熊本市)などが出資する香港の飲食店運営会社C&ヒゴダイニングの熊本PRレストラン「櫓杏(ろあん)」は3日、開業1周年を記念するイベントを開催した。式典には熊本県の田嶋徹副知事、人吉市の松岡隼人市長、肥後銀の甲斐隆博頭取、香港の日本総領事館の松田邦紀総領事(大使)をはじめ、香港や熊本の政財界を代表する50団体の計約80人が参加した。

肥後銀の甲斐頭取は、「熊本から櫓杏に向けて、現在は90業者・120品目の県産品を輸出している。地元の新鮮な食材を使った料理の提供や映像を使った観光資源の情報発信により、熊本の魅力を味覚・視覚で体験できるのが櫓杏の特徴だ」とコメント。香港との経済交流の深化につなげたいと意気込んだ。

昨年11月からチャーター便で運航していた香港の格安航空会社(LCC)、香港エクスプレスの香港―熊本線が今月20日から定期便になることにも触れ、「観光やビジネスの交流がさらに活発になる」と期待を示した。

1周年を記念して、櫓杏では向こう1カ月、人吉・球磨(くま)地方をテーマとした料理の提供や観光情報の配信などを手掛けるフェアを実施する。来年2月まで「阿蘇地方」、「天草地方」、「オール熊本」をそれぞれテーマにした同様のフェアを開催していく予定だ。

櫓杏は尖沙咀の商業施設「アイスクエア」の28階で営業する。日本の地方銀行が海外での飲食店経営に携わる初のケース。熊本県は自前で“輸出先”となる店舗を設け、香港向けの農林水産品輸出の上積みを目指す。

肥後銀行などが出資する香港の熊本PRレストラン「櫓杏(ろあん)」は、開業1周年を記念するイベントを開催し、肥後銀の甲斐頭取(中央)らが参加した=3日、尖沙咀(NNA撮影)

肥後銀行などが出資する香港の熊本PRレストラン「櫓杏(ろあん)」は、開業1周年を記念するイベントを開催し、肥後銀の甲斐頭取(中央)らが参加した=3日、尖沙咀(NNA撮影)