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2018-02-16 09:34:00

米国農務省は、2月8日(現地時間)、2017/18年度の10回目の世界及び主要国の穀物・大豆に関す
る需給見通しを発表しました。その概要は以下のとおりです。
-2017/18年度の穀物の生産量は消費量を下回り、大豆の生産量は消費量を上回る見込み-

1.世界の穀物全体の需給の概要(見込み)
(1)生産量
25億6,451万トン(対前年度比 1.5%減)
(2)消費量
25億8,011万トン(対前年度比 0.1%増)
(3)期末在庫量
6億3,693万トン(対前年度比 2.4%減)
(4)期末在庫率
24.7%(対前年度差 0.6ポイント減)

《主な品目別の動向》
〈小麦〉
 生産量は、米国で冬小麦の収穫面積が記録的な低水準になること等から減少、豪州でも東部の乾燥に
より減少するものの、ロシアで冬小麦・春小麦ともに作柄が極めて良好であることから史上最高、イン
ド、EU等でも増加が見込まれることから、世界全体では前年度を上回る見込み。消費量は、ロシア、
インド等で増加が見込まれることから前年度を上回る見込み。世界全体の生産量は消費量を上回り、期
末在庫率は前年度より上昇。
(1)生産量
7億5,825万トン(対前年度比 1.0%増)
・ロシア、インド、EU等で増加、米国、豪州、ブラジル等で減少
 (2)消費量
7億4,479万トン(対前年度比 0.7%増)
・ロシア、インド等で増加
(3)期末在庫量
2億6,610万トン(対前年度比 5.3%増)
・中国、ロシア、EU等で増加、米国等で減少
(4)期末在庫率
35.7%(対前年度差 1.6ポイント増)

〈とうもろこし〉
 生産量は、米国、南アフリカ、ウクライナ、中国、ブラジル、アルゼンチン等で減少が見込まれるこ
とから、世界全体では前年度を下回る見込み。消費量は、中国、米国等で増加が見込まれることから前
年度を上回る見込み。世界全体の生産量は消費量を下回り、期末在庫率は前年度より低下。
 なお、アルゼンチンは、2018年1月以降、早植えとうもろこしの主産地で高温乾燥型の天候が続いて
いることから、生産量が前月から300万トン下方修正された。
(1)生産量
10億4,173万トン(対前年度比 3.2%減)
・米国、南アフリカ、ウクライナ、中国、ブラジル等で減少
(前月に比べ、アルゼンチン等で下方修正)
(2)消費量
10億6,841万トン(対前年度比  0.7%増)
・中国、米国等で増加
(3)期末在庫量
2億309万トン(対前年度比 11.6%減)
・中国等で減少
(前月に比べ、米国で下方修正)
(4)期末在庫率
19.0%(対前年度差 2.6ポイント減)

〈米(精米)〉
 生産量は、米国で作付期にアーカンソー州北東部及びミズーリ州南東部で洪水が発生、カリフォルニ
ア州では土壌水分過剰により収穫面積が減少し、米国全体の生産量が1997/98年度以来最低となること、
インド等でも減少が見込まれることから、世界全体では前年度を下回る見込み。消費量は前年度を下回
る見込み。世界全体の生産量は消費量を上回り、期末在庫率は前年度より上昇。
 (1)生産量
4億8,433万トン(対前年度比 0.5%減)
・インド等で減少
(2)消費量
4億8,078万トン(対前年度比 0.3%減)
(3)期末在庫量
1億4,079万トン(対前年度比 2.6%増)
・中国等で増加、インド等で減少
(4)期末在庫率
29.3%(対前年度差 0.8ポイント増)

2.世界の大豆需給の概要(見込み)
 生産量は、米国で史上最高の収穫面積となること等から増加するものの、アルゼンチン、ブラジル等
で減少が見込まれることから、世界全体では前年度を下回る見込み。消費量は、中国等で増加が見込ま
れることから史上最高となる見込み。世界全体の生産量は消費量を上回るものの、期末在庫率は前年度
より低下。
 なお、ブラジルは、生育期を通じて好天に恵まれたことから、生産量が前月から200万トン上方修正、
アルゼンチンは、季節はずれの高温乾燥型の天候により、生産量が前月から200万トン下方修正された。
(1)生産量
3億4,692万トン(対前年度比 1.3%減)
・米国等で増加、アルゼンチン、ブラジル等で減少
(前月に比べ、ブラジル等で上方修正、アルゼンチン等で下方修正)
(2)消費量
3億4,320万トン(対前年度比 4.0%増)
・中国等で増加
(3)期末在庫量
9,814万トン(対前年度比 2.1%増)
・米国等で増加、ブラジル等で減少
(4)期末在庫率
28.6%(対前年度差 0.5ポイント減)

「米国農務省穀物等需給報告」はこちらから
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/jki/j_usda/index.html