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2018-02-16 09:31:00

NPB(全米豚肉委員会)が公表した2017年ポーク・クイックファクトに、ポークパッカーのと畜能力ランキングが掲載された。2017年秋時点での上位50社合計の1日当たりのと畜能力は48万3835頭。2016年同期に比べて3万5515頭増加した。これは本紙前号で掲載した通り、新しいポーク工場の操業が相次いでいるため。

と畜能力1位はスミスフィールドグループで12万2300頭(スミスフィールド、ジョン・モレル、ファームランド、プレミアム・スタンダードファーム、クラヒティーの計9工場)。2位はJBSの9万3000頭(5工場)、3位はタイソンフーズ8万1050頭(7工場)。トップ3の順位と工場数は変わらないが、JBSはベアーズタウン工場の拡張で1600頭増加、タイソンはローガンスポート工場が100頭増加した。

4位はホーメル2万9500頭(2工場)で変わらず。5位には前年8位のクレメンスフードグループが、コールドウォーター工場の新設稼働により上昇した。6位トライアンフフーズ2万1500頭と7位シーボードフーズ2万500頭は営業が一体化されており、さらに両社の合弁企業によるスーシティー工場も1万200頭で9位に初登場。これらの3工場合計のと畜能力は5万2200頭となる。

全米の1日当たりのと畜能力は48万7435頭。今春にはトライアンフ―シーボードのスーシティー工場が2シフト体制で倍増するほか、2019年にはプレステージファームの新工場も稼働するため、さらに2万頭ほど増加する見込みだが、2017年秋時点でのと畜能力シェアは上位50社で99.3%、上位4グループではスミスフィールドグループ25.1%、JBS19.1%、タイソン16.6%、シーボード・トライアンフグループ10.7%の計71.5%。

 ポークパッカーの1日当たりと畜能力(2017)