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2018-01-30 10:33:00

2018/01/29(月)

知事が京都産品PR、葵芳で物産展

京都産品の香港での販売促進を狙いとした物産展が、新界・葵芳の商業施設「メトロプラザ(新都会広場)」で開かれている。京都の地場企業が出展し、抹茶や京野菜を販売。京都府の山田啓二知事も会場を訪れ、「京都の良さを味わってほしい」と来場者に呼び掛けた。

物産展のオープニングセレモニーで京都産品の魅力をアピールする京都府の山田啓二知事=26日、葵芳(NNA撮影)

物産展のオープニングセレモニーで京都産品の魅力をアピールする京都府の山田啓二知事=26日、葵芳(NNA撮影)

加工食品などを手掛ける京都府内の企業約25社が参加。メトロプラザ3階のイベントスペースで抹茶や大福などのほか、あめ、煎餅などを販売。地元酒メーカーの日本酒や地ビール、京野菜の九条ねぎを使用したドレッシングなども並び、開幕した26日は会計を待つ買い物客で長い列ができていた。

抹茶などが販売され、大勢の買い物客でにぎわう京都物産展の会場=26日、葵芳(NNA撮影)

抹茶などが販売され、大勢の買い物客でにぎわう京都物産展の会場=26日、葵芳(NNA撮影)

物産展は「一田×京都の祭り」と銘打ち、香港のデベロッパー、新鴻基地産発展(サンフンカイ・プロパティーズ)傘下のスーパーマーケット「一田超市」と連携して開催。メトロプラザ4階で26日開業した同スーパーでは京みず菜などの京野菜、京都産和牛、京都の港で水揚げされた水産物も販売し、買い物客の注目を集めていた。

26日にはセレモニーがあり、山田知事が「日本の都だった京都には全国からものが集まり、多くの商品を生み出した。(香港の消費者に)京都の素晴らしい産物を次々届けていきたい」と述べた。

物産展は2月19日まで。週末には利き茶体験、華道体験などのイベントも予定されている。

■香港、本土でブランディング

トッププロモーションで香港を訪れた山田知事に香港市場の可能性などを聞いた。

――物産展初日から大勢の人が会場を訪れた。

(連携した一田超市は)今までにない日本式のスーパーと聞き、香港の一般市民に京都をアピールできると考え、話を進めてきた。初日からものすごい人が集まり、店舗のオープンに合わせて開催できてよかった。

――香港市民に京都を売り込んでいく上で強みは何か。

京都は長い間、日本の都だったことから、磨き抜かれた製品を持っている。日本でも京都は大きなブランドだ。京都の本物、例えば、菓子、豆腐、京野菜、肉まで幅広く売り込んでいきたい。京都ビーフを海外で食べられるのは、香港とシンガポールだけ。それだけ香港に力を入れていることが分かってもらえると思う。

――中国本土への売り込みも視野に入れる。

香港は本土のゲートウエーであり、本土に展開を広げていく上で大きなショーケースになる。香港と広東省珠海、マカオを結ぶ海上橋「港珠澳大橋」の開通を控え、香港・本土間でヒトの往来がさらに促進されるとみられる。香港で京都のモノを販売するアピール効果は大きく、(香港と本土の)両方でブランディングできると考えている。