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2018-01-20 10:36:00

2018/01/17(水)

佐賀牛の販促イベント、日本低迷で輸出強化

「紅花」が佐賀牛の取扱指定店の認定を受けた=16日、バンコク(NNA撮影)

「紅花」が佐賀牛の取扱指定店の認定を受けた=16日、バンコク(NNA撮影)

佐賀県農業協同組合などは16日、タイの首都バンコクの飲食店で佐賀牛のプロモーションイベントを開催した。地元メディアや飲食店関係者など約50人を招き、佐賀牛の魅力をPR。少子高齢化などで日本市場の縮小が予想される中、輸出を強化していく方針だ。佐賀牛のプロモイベント開催はタイで4回目。

全国農業協同組合連合会(JA全農)傘下の全農インターナショナルアジアによると、昨年4月~12月の佐賀牛のタイ向け輸出は約4トン。世界では香港、米国、シンガポールに次ぐ規模となった。日本食人気が高いタイでイベントを行うことで、佐賀牛の認知度向上を狙う。

タイにおける佐賀牛の取扱指定店は現在7店。指定店になるには、「佐賀牛のメニュー化」と「定期的な購買」が条件となるという。同日には、イベント会場になった鉄板焼きレストラン「紅花」が指定店の認定を受けたと発表された。

2016年度の海外向け輸出は前年度比5.8%増の55トン。うち香港が35トンを占めた。全農インターナショナルアジアの金子弘和マネージャーは、日本では畜産農家の減少による和牛価格の高騰などを背景に、和牛の消費量は低迷が続く見通しと指摘。所得が拡大する東南アジアなど海外での販売プロモーションが重要になってくるとの考えを示した。