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2011-11-06 16:09:00

多くの食品のパッケージには「高カルシウム」、「低糖」、「脱脂」といった宣伝の文字が踊るが、栄養素の含有量ははっきりしない。衛生部は2日、食品の栄養ラベルに関する初の国家基準となる「パッケージ済み食品の栄養ラベル通則」を発表し、栄養ラベルの表示を指導し、規範化した。消費者が中味のはっきりわかる商品を購入できるようになり、健康な食生活を送るようになることが狙いだ。

 同通則には栄養成分表、栄養評価、栄養成分機能評価が含まれる。栄養成分表については、強制的表示の内容にエネルギーとタンパク質、脂肪、炭水化物、ナトリウムという4つの主要栄養素の含有量の数値を含むこと、エネルギーと栄養成分との高低、有無、増減などについて説明することとし、具体的な含有量や制限についての条件を規定する。

 一連の食品メーカーには、栄養ラベルに誇大な宣伝文句を並べたり、虚偽の記載をしたりして消費者を欺くといった問題がみられる。このため同通則では、パッケージ済み食品の栄養ラベル表示にあるすべての情報は、真実で客観的でなければらならず、虚偽の情報を表示してはならず、製品の栄養の作用やその他の作用を誇大表示してはならないとしている。

 中国疾病予防コントロールセンター食物栄養評価室の楊月欣主任によると、心血管疾患や糖尿病などの慢性病はいずれも食生活と密接な関連がある。この国家基準の実施は、食品メーカーの栄養情報の正確な表示を規範化し、食品の栄養情報に対する消費者の知る権利や選択する権利を確立する上でプラスになるという。

 同通則は2013年1月1日から施行される予定。(編集KS)

 「人民網日本語版」2011年11月3日