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2017-10-22 13:00:00

米国農務省は、10月12日(現地時間)、2017/18年度の6回目の世界及び主要国の穀物・大豆に関す
る需給見通しを発表しました。その概要は以下のとおりです。
-2017/18年度の穀物の生産量は消費量を下回り、大豆の生産量は消費量を上回る見込み-

1.世界の穀物全体の需給の概要(見込み)
(1)生産量
25億5,434万トン(対前年度比 2.1%減)
(2)消費量
25億7,235万トン(対前年度比 0.1%減)
(3)期末在庫量
6億3,891万トン(対前年度比 2.7%減)
(4)期末在庫率
24.8%(対前年度差 0.7ポイント減)

《主な品目別の動向》
〈小麦〉
 生産量は、ロシアで冬小麦の単収が上昇、春小麦の作柄も極めて良好であることから史上最高、イン
ド、EU等でも増加するものの、米国で冬小麦の収穫面積が記録的な低水準となること、デュラム小麦・
春小麦が大平原北部の厳しい乾燥により減少、豪州では東部で乾燥、カナダでも主産地の乾燥により減
少が見込まれること等から、世界全体では前年度を下回る見込み。また、消費量は、中国、カナダ等で
減少するものの、ロシア、インド等で増加が見込まれることから前年度を上回る見込み。世界全体の生
産量は消費量を上回り、期末在庫率は前年度より上昇。
(1)生産量
7億5,119万トン(対前年度比 0.4%減)
・インド、ロシア、EU等で増加、米国、豪州、カナダ等で減少
(前月に比べ、インド、EU等で上方修正)
(2)消費量
7億3,963万トン(対前年度比 0.1%増)
・ロシア、インド等で増加、中国、カナダ等で減少
(3)期末在庫量
2億6,813万トン(対前年度比 4.5%増)
・中国、ロシア等で増加、米国、豪州等で減少
(4)期末在庫率
36.3%(対前年度差 1.5ポイント増)

〈とうもろこし〉
 生産量は、米国、南アフリカ、中国、ブラジル等で減少が見込まれることから、世界全体では前年度
を下回る見込み。また、消費量は、中国、米国等で増加が見込まれることから前年度を上回る見込み。
世界全体の生産量は消費量を下回り、期末在庫率は前年度より低下。
(1)生産量
10億3,880万トン(対前年度比 3.4%減)
・米国、南アフリカ、中国、ブラジル等で減少
(前月に比べ、米国等で上方修正)
(2)消費量
10億6,483万トン(対前年度比  0.2%増)
・中国、米国等で増加
(前月に比べ、中国等で上方修正)
(3)期末在庫量
2億96万トン(対前年度比 11.5%減)
・中国等で減少
(前月に比べ、中国等で下方修正)
(4)期末在庫率
18.9%(対前年度差 2.5ポイント減)

〈米(精米)〉
 生産量は、米国で作付期にアーカンソー州北東部及びミズーリ州南東部で洪水が発生、また、カリフ
ォルニア州では土壌水分が過剰であったことにより収穫面積の減少が見込まれること等から、世界全体
では前年度を下回る見込み。また、消費量は、米国、タイ等で減少が見込まれることから前年度を下回
る見込み。世界全体の生産量は消費量を上回り、期末在庫率は前年度より上昇。
(1)生産量
4億8,380万トン(対前年度比 0.7%減)
(2)消費量
4億8,048万トン(対前年度比 0.1%減)
(3)期末在庫量
1億4,152万トン(対前年度比 2.4%増)
・中国等で増加
(前月に比べ、中国等で上方修正)
(4)期末在庫率
29.5%(対前年度差 0.7ポイント増)

2.世界の大豆需給の概要(見込み)
 生産量は、米国で史上最高の収穫面積、中国でも収穫面積の拡大により増加するものの、ブラジル等
で減少が見込まれることから、世界全体では前年度を下回る見込み。また、消費量は、中国等で増加が
見込まれることから史上最高となる見込み。世界全体の生産量は消費量を上回るものの、期末在庫率は
前年度より低下。
(1)生産量
3億4,788万トン(対前年度比 1.0%減)
・米国等で増加、ブラジル等で減少
(2)消費量
3億4,437万トン(対前年度比 4.3%増)
・中国等で増加
(3)期末在庫量
9,605万トン(対前年度比 1.3%増)
・米国等で増加、ブラジル等で減少
(4)期末在庫率
27.9%(対前年度差 0.8ポイント減)

「米国農務省穀物等需給報告」はこちらから
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/jki/j_usda/index.html