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2017-10-08 22:30:00

2017/10/03(火)

農業ベンチャー、青森産リンゴ9トン輸出へ

タイで販売開始するギフトボックス(日本農業インコーポレイテッド提供)

タイで販売開始するギフトボックス(日本農業インコーポレイテッド提供)

日本産農産物の輸出事業を手掛ける日本農業インコーポレイテッド(東京都品川区)は1日、10月からタイ向けに青森県産のリンゴ9トンを輸出すると発表した。今期のタイ向けのリンゴ輸出額で1億円を目指す。

青研(青森県弘前市)の「トキ」と「弘前ふじ」を輸出する。小玉を中心に、10月中旬から国内のスーパーマーケット約50店で販売する。

同社はタイで日本産の低価格リンゴの拡販を目指し、地場の果物輸入販売大手ワチャモン・フードと提携。今年3月に「どすこい」ブランドと銘打った青森県産リンゴの販売を開始した。葉を取らずに栽培する「葉とらずリンゴ」を採用することで生産コストを削減したほか、従来販売されている日本産リンゴと比べて2割ほどサイズを縮小し、価格を約3分の1の1個70バーツ(約240円)以下に設定した。

日本農業インコーポレイテッドの担当者によると、当初は通年での販売を考えていたが、外国産の低価格リンゴの競争力が想定より高かったことから計画を変更。青森県産リンゴの旬である10~4月での販売を決めた。

タイでは日本産リンゴの約7割が贈答品市場に流れていることから、同市場の開拓も目指す。年末の贈答品需要の取り込みに向け、「ギフトボックス」(3個入り300バーツ~)を新たに売り込んでいく方針だ。

日本農業インコーポレイテッドは昨年11月設立。日本産農産物の輸出促進に向けて、生産や物流、販売の支援事業を展開している。タイのほか、香港向けにマスカットと桃、インドネシア向けにリンゴを輸出している。