インフォメーション

2011-09-19 22:55:00

環境・食料・農村地域省(DEFRA)は15日、食品の「販売期限(sell by)」や「陳
列期限(display until)」の表示を廃止し、「賞味期限(Best before)」か「使用期
限(use by)」に統一する新たなガイダンスを発表した。これにより食品の期限に関す
る消費者の混乱を防ぎ、年間で約120億ポンドに上る消費可能な食品の廃棄物を減らすこ
とを目指す。
ガイダンスの順守は義務ではないものの、賞味期限か使用期限のどちらかを明示するこ
とは法的に義務付けられる。賞味期限は、ビスケットやジャム、缶詰食品、乾燥食品の
ように期限後は品質が劣化するものの消費しても安全性に問題がない食品に使われる。
使用期限は、ソフトチーズや肉、卵、調理済み食品のように傷みやすく期限が過ぎれば
安全ではない食品が対象となる。
DEFRAによれば国内の一般世帯で廃棄される食品は年に500万トンに達し、子供のい
る世帯では平均で年に680ポンド分の食品を捨てている計算になるという。今回のガイダ
ンスは食品メーカーやスーパーマーケット、業界団体、消費者団体などとの諮問を経て
まとめられた。ただ英小売協会(BRC)は、「食品の廃棄を減らすには賞味期限と使
用期限の違いについて消費者に明確に伝える必要がある」と指摘している。