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2017-06-03 09:55:00

国で生活をしているとスマートフォンのアプリを使わない日はありません。
筆者は、シェアリング自転車で通勤し、昼食は出前サービスを使い手配し、夜
、終電がなくなった日は、タクシーの配車サービスを使い帰宅しています。こ
れらのサービスは全てスマートフォンのアプリを使い、決済もスマートフォン
で行うことができます。今回は、これらの中から、筆者が特によく利用する出
前サービスのアプリを紹介したいと思います。

現在、中国では、出前に応じる飲食店を集めた「出前アプリ」が広く利用され
ています。このサービスの特徴は、アプリを運営する会社が専門の配達員を雇
うことで、個々の飲食店が、配達に必要な人、モノを不要とする環境を作った
ことです。アプリを運営する会社は、飲食店からの手数料や顧客からの配達料
を収入とし、飲食店は、運営会社に手数料を支払うことで配送を外部に委託す
ることができ、顧客層を拡大することができます。このサービスは、2009年に
上海交通大学の学生が始めたものですが、サービス開始後、スマートフォンの
普及とともに中国各地の大都市へ広がりました。最新の中国のインターネット
に関する統計調査によると、2016年のインターネットによる出前注文の利用人
口は2.09億人とされています。

出前アプリを開くと、スマートフォンのGPSと連動し現在位置の付近で出前可能
な飲食店が表示されます。飲食店のメニューに加え、配達時間の目安、配達料
金が確認できます。注文後は、配達員が現在どこにいるのかを確認することも
でき、配達時間の目安内で料理が届きます。配達料金も安価で割引サービスも
頻繁に行われていることから配達料金自体がかからないことも少なくありませ
ん。出前アプリに出店する飲食店も豊富で、北京、四川、広東、雲南と中国各
地の料理はもちろん、和食や洋食も注文することができます。

中国では生活に密着した便利なアプリが次々と誕生しており、この出前アプリ
もあくまで一例にすぎません。進化していく中国の生活アプリから目が離せま
せん。

                     (北京事務所所長補佐 高山)