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2017-06-01 10:03:00
2017/05/29(月)
すし北海道サチ、ホーチミン市に4号店
ホーチミン市の富裕層に人気の本格派日本食レストラン「すし北海道サチ」は27日、ホーチミン市3区に4号店をオープンした。初日に日本産マグロの解体ショーを開催するなど、日本食材の商機がますます拡大しそうだ。
4号店は戦争証跡博物館に近いグエン・ディン・チエウ通りに開いた。座席数は240席で、139万9,000ドン(62米ドル、約6,900円)の毛ガニ3種盛りや105万ドンのキンキ煮付けなど既存店舗と同じく高級日本食を提供する。経営する地場タカヒロフードのレ・フイン・ブー・ギー最高経営責任者(CEO)は、「通関が閉まる日曜日を除いて毎日、日本から食材を空輸している」と胸を張る。
日本からベトナムへの食品輸出のうち約3分の2を水産品が占める。日本貿易振興機構(ジェトロ)ホーチミン事務所の滝本浩司所長は、「既にルートはできているところに日本食レストランの店舗が増えることで輸出が加速する起爆剤になる」と期待する。また、すし北海道サチでは北海道産コメも使われている。
全店舗に日本人が常駐するなど本物志向を掲げるすし北海道サチだが、マーケティングは現地化を徹底する。解体した中トロや大トロとの記念撮影の時間を取ったほか、ベトナム人歌手も呼ぶなど話題づくりもうまい。
すし北海道サチは2013年に1号店がオープンし、現在はサイゴンセンターなどに4店舗を置く。ギー社長は品質のコントロールに重点を置いており、「ステップ・バイ・ステップで成長していきたい」として店舗網を地道に広げていく考えを示した。