インフォメーション

2017-03-04 23:28:00

~国際的な穀物等の需給の見通し(2016/17年度)~
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 穀物全体の生産量は、前年度より増加。消費量を上回るものの、期末在庫率は低下
する見込み。
-穀物全体の期末在庫率(24.3%)は、前年度(24.8%)を下回る見込み-
(1)生産量:25.57億トン(前年度比+4.1%)
(2)消費量:25.43億トン(前年度比+4.6%)
(3)期末在庫率:24.3%(前年度差-0.5ポイント)

【品目別の需給見通し】
<小麦>
 生産量は、EU、中国等で減少するものの、ロシア、米国等で増加することから、
世界全体では前年度を上回り史上最高の見込み。生産量は消費量を上回るものの、
期末在庫量の伸びに対して消費量の伸びが大きいことから、期末在庫率は低下する見
込み。
(1)生産量:748百万トン(前年度比+1.7%)
(2)消費量:740百万トン(前年度比+3.9%)
(3)期末在庫率:33.6%(前年度差-0.2ポイント)
・米国の生産量は、収穫面積は減少するものの、冬小麦の単収が史上最高となること
等から、前年度を上回る。期末在庫率も上昇。
・EUの生産量は、収穫面積は増加するものの、フランスで多雨により減産となるこ
と等から、前年度を下回る。期末在庫率も低下。
・ロシアの生産量は、収穫面積、単収ともに上昇することから、前年度を上回り史上
最高。期末在庫率も上昇。

<とうもろこし>
 生産量は、中国等で減少するものの、米国、ブラジル等で増加することから、世界
全体では前年度を上回り史上最高の見込み。生産量は消費量を上回るものの、期末在
庫量の伸びに対して消費量の伸びが大きいことから、期末在庫率は低下する見込み。
(1)生産量:1,040百万トン(前年度比+8.3%)
(2)消費量:1,033百万トン(前年度比+7.6%)
(3)期末在庫率:21.1%(前年度差-0.9ポイント)
・米国の生産量は、収穫面積、単収ともに上昇することから、前年度を上回り史上最
高。期末在庫率も上昇。
・中国の生産量は、国家備蓄政策廃止及び国内価格低下に伴う播種面積の減少等によ
り、前年度を下回る。期末在庫率も低下。
・アルゼンチンの生産量は、輸出税撤廃に伴い収穫面積が大幅に拡大することから、
前年度を上回り史上最高。期末在庫率も上昇。

<米>
 生産量は、中国等で減少するものの、タイ、インド等で増加することから、世界全
体では前年度を上回り史上最高の見込み。生産量は消費量を上回るものの、期末在庫
量の伸びに対して消費量の伸びが大きいことから、期末在庫率は低下する見込み。
(1)生産量:480百万トン(前年度比+1.7%)
(2)消費量:479百万トン(前年度比+1.7%)
(3)期末在庫率:24.6%(前年度差-0.1ポイント)
・中国の生産量は、収穫面積、単収ともに低下することから、前年度を下回る。期末
在庫率は上昇。
・インドの生産量は、収穫面積が増加することから、前年度を上回る。期末在庫率は
低下。
・タイの生産量は、収穫面積、単収ともに上昇することから、前年度を上回る。期末
在庫率は低下。

<大豆>
 生産量は、アルゼンチン等で減少するものの、米国、ブラジル等で増加することか
ら、世界全体では前年度を上回り史上最高の見込み。生産量は消費量を上回るものの、
期末在庫量の伸びに対して消費量の伸びが大きいことから、期末在庫率は低下する見
込み。
(1)生産量:337百万トン(前年度比+7.6%)
(2)消費量:331百万トン(前年度比+5.0%)
(3)期末在庫率:24.3%(前年度差-0.2ポイント)
・米国の生産量は、収穫面積、単収ともに上昇することから、前年度を上回り史上最
高。期末在庫率も上昇。
・ブラジルの生産量は、収穫面積、単収ともに上昇することから、前年度を上回り史
上最高。輸出量の増加に伴い期末在庫率は低下。
・中国では、政府によるとうもろこしから大豆への転作奨励策により、生産量が増加
するものの、消費量も増加することから、輸入量が増加。


詳しくは、「食料需給インフォメーション」
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/jki/index.html

内「海外食料需給レポート」
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/jki/j_rep/index.html
でご覧ください。