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2017-02-04 16:49:00

アメリカで健康によい食品といえば「オーガニック」が欠かせません。

オーガニックというと、一部のセレブや健康意識の高い人が好む少し高価な特
別品といったイメージがあるかもしれませんが、アメリカでは、とても身近な
ものとして一般のライフスタイルに定着しています。
アメリカ農務省は、化学合成農薬、化学合成肥料を使用しない、あるいは遺伝
子組み換えでないなどの多項目にわたる厳しい基準を満たした製品のみをオー
ガニックとして認証しています。オーガニックの認定マークはお墨付きとして、
健康に気を使う人にとっては食品を購入する際には見逃せないものとなってい
ます。

ニューヨークでは、トレーダージョーズやホールフーズマーケットなどのオー
ガニックを中心とした食品を売りにするスーパーが大人気です。オーガニック
野菜・果物はもちろんのこと、アメリカ人の大好きなピザやポテトチップス、
ポップコーン、チョコレート、肉、さらにはドッグフードなどのペット用の食
品にいたるまで、オーガニック商品がない商品を見つけるのが困難なほど、非
常に幅広く豊富な品揃えとなっています。

さらに、一般のスーパーマーケットでも、ほとんどの場合オーガニックとそう
でない商品が並べて置かれており、選択できるようになっています。値段は、
例えば普通のバナナが1ポンドあたり99セント程度であるのに対し、オーガニッ
クでは1.3ドル程度といったように、オーガニックは普通の食品に比べると少
し割高ではありますが、驚くほど高価というほどでもなく、どうせなら安心な
ものをという感覚で思わず手にとってしまいます。

オーガニックトレード協会(OTA)によると、アメリカのオーガニック食品の
売り上げは年々増加しており、2015年は397億ドル(約4兆6千億円: 1/27/2017
現在)と、前年比では11%増と過去最高規模となりました。アメリカではオー
ガニック市場は着実に拡大を続ける成長産業となっています。

オーガニックの消費が拡大している背景には、健康や安心で安全な食品を求め
る消費者の意識の高まりが窺えます。

                                  (ニューヨーク事務所所長補佐 伊藤)