インフォメーション

2017-02-04 16:47:00

2017/02/02(木)

青森県が食品輸出商談会、リンゴ加工品PR

Thumb 20170202 thb aomori w

リンゴジャムを売り込むJT&アソシエーツの小山優子代表理事(左)=1日、バンコク(NNA撮影)

青森県は1日、タイの首都バンコクで食品輸出商談会を開催した。県がタイで地場のバイヤーとの商談会を開催するのは初めて。県内の7社が参加し、特産のリンゴ加工品や水産物などの魅力をアピールした。

会場では「青い森の天然青色りんごジャム」(95グラム入り税別800円)がバイヤーらの注目を集めた。同製品は県産のリンゴをタイ産のマメ科植物「アンチャン」で着色したジャムで、昨年9月から日本で販売。物珍しさがウケて会員制交流サイト(SNS)で画像が拡散され、計2万個を売るヒット商品となった。

販売会社のJT&アソシエーツ(青森市)の小山優子代表理事は「見た目のきれいさや珍しさを売りに、贈答品向けとして販売していきたい」とコメント。タイの高級百貨店などへ売り込む考えを示した。

水産加工を手掛けるオフィス弁慶(八戸市)は、日本で魚の消費量が減少を続ける中、海外市場開拓のために参加した。横澤弘康常務取締役は「バイヤーと話す中で、タイでヤリイカの原料価格が高騰しており、安くて質の良い原料の需要が高いことが分かった。タイに進出している日系の水産加工工場などに売り込んでいきたい」と意気込みを語った。将来的に売上高に占める輸出の割合を現行の5%から1~2割程度に引き上げる考えだ。

■昨年のリンゴ輸出は2%増

日本の財務省が発表したリンゴ輸出量統計(青森県産が大半を占める)によると、昨年度(2015年9月~16年8月)のタイへの輸出量は前年同期比2.3%増の308トン。国・地域別では台湾、香港、中国に次ぐ4位だった。海外輸出全体では20%増の3万6,305トンと堅調に伸びており、昨年には年間の輸出目標を従来の3万トンから3割増の4万トンに引き上げている。

青森県観光国際戦略局の担当者は「タイでは日系レストランも多く展開している。商談会を機に、県産のリンゴ加工品などを中心に輸出を拡大していきたい」と語った。

商談会はきょう2日まで開催。地場の小売業者や輸出業者など約40社が参加する見通し。