インフォメーション

2017-02-04 16:46:00

~国際的な穀物等の需給の見通し(2016/17年度)~
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 穀物全体の生産量は、前年度より増加。消費量を上回るものの、期末在庫率は低下する見込み。
-穀物全体の期末在庫率(24.7%)は、前年度(24.8%)を下回る見込み-
(1)生産量:25.60億トン(前年度比+4.2%)
(2)消費量:25.37億トン(前年度比+4.3%)
(3)期末在庫率:24.7%(前年度差-0.1ポイント)

【品目別の需給見通し】
<小麦>
 生産量は、EU、中国で減少するものの、ロシア、米国等で増加することから、世界全体では前
年度を上回り史上最高の見込み。生産量は消費量を上回り、期末在庫量も上昇する見込み。
(1)生産量:753百万トン(前年度比+2.3%)
(2)消費量:740百万トン(前年度比+3.9%)
(3)期末在庫率:34.2%(前年度差+0.5ポイント)
・米国の生産量は、収穫面積は減少するものの、冬小麦の単収が史上最高となること等から、前年
度を上回る。期末在庫率も上昇。
・EUの生産量は、収穫面積は増加するものの、フランスで多雨により減産となること等から、前
年度を下回る。期末在庫率も低下。
・ロシアの生産量は、収穫面積、単収ともに上昇することから、前年度を上回り史上最高。期末在
庫率も上昇。

<とうもろこし>
 生産量は、中国、メキシコで減少するものの、米国、ブラジル等で増加することから、世界全体
では前年度を上回り史上最高の見込み。生産量は消費量を上回るものの、期末在庫量の伸びに対し
て消費量の伸びが大きいことから、期末在庫率は低下する見込み。
(1)生産量:1,038百万トン(前年度比+8.0%)
(2)消費量:1,027百万トン(前年度比+6.9%)
(3)期末在庫率:21.5%(前年度差-0.3ポイント)
・米国の生産量は、収穫面積、単収ともに上昇することから、前年度を上回り史上最高。期末在庫
率も上昇。
・中国の生産量は、国家備蓄政策廃止及び国内価格低下に伴う播種面積の減少等により、前年度を
下回る。期末在庫率も低下。
・アルゼンチンの生産量は、単収が低下するものの、輸出税撤廃に伴い収穫面積が大幅に拡大する
ことから、前年度を上回り史上最高。期末在庫率も上昇。

<米>
 生産量は、インド、タイ等で増加することから、世界全体では前年度を上回り史上最高の見込み。
生産量は消費量を上回り、期末在庫率も上昇する見込み。
(1)生産量:480百万トン(前年度比+1.6%)
(2)消費量:478百万トン(前年度比+1.5%)
(3)期末在庫率:24.8%(前年度差+0.1ポイント)
・中国の生産量は、収穫面積、単収ともに低下することから、前年度を下回る。期末在庫率は上昇。
・インドの生産量は、収穫面積が増加することから、前年度を上回る。期末在庫率は低下。
・タイの生産量は、収穫面積、単収ともに上昇することから、前年度を上回る。期末在庫率は低下。

<大豆>
 生産量は、米国、ブラジル、インド等で増加することから、世界全体では前年度を上回り史上最
高の見込み。生産量は消費量を上回り、期末在庫率も上昇する見込み。
(1)生産量:338百万トン(前年度比+7.9%)
(2)消費量:330百万トン(前年度比+4.7%)
(3)期末在庫率:24.9%(前年度差+0.5ポイント)
・米国の生産量は、収穫面積、単収ともに上昇することから、前年度を上回り史上最高。期末在庫
率も上昇。
・ブラジルの生産量は、収穫面積、単収ともに上昇することから、前年度を上回り史上最高。輸出
量の増加に伴い期末在庫率は低下。
・中国では、政府によるとうもろこしから大豆への転作奨励策により、生産量が増加するものの、
消費量も増加することから、輸入量が増加。


詳しくは、「食料需給インフォメーション」
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/jki/index.html

内「海外食料需給レポート」
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/jki/j_rep/index.html
でご覧ください。