インフォメーション

2017-01-15 10:53:00

Cite Internationale de la Gastronomieの創設
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2010年にUNESCOによる無形文化遺産にフランスの美食(Gastronomie)が登録
されたことを受け、フランス政府はフランス料理の国際的影響力を高めるため、
「Cite Internationale de la Gastronomie(国際美食館)」という国を挙げ
てのプロジェクトを立ち上げました。その美食館の設置場所として、パリ近郊
ランジス、トゥール、ディジョン、そしてリヨンが選ばれています。

リヨンでは、Cite Internationale de la Gastronomieにふさわしい場所とし
て、リヨンで最も歴史的な建造物の一つであるGrand Hotel Dieu を選び、2018
年12月の開設に向けて準備を進めています。Grand Hotel Dieuは18世紀に病院
として建設された建物で、2010年まで使用されていたため、リヨンでは「食と
健康」をテーマに計画が作られています。

リヨンのCite Internationale de la Gastronomieでは、「より良い食生活と
健康」、「テーブルアート」、「食物の歴史」の3つをテーマとした常設展、特
定の国・食材をテーマとした特別展を実施するとともにデモンストレーション・
試食用のスペース、レストラン、会議室、売店も設置されます。

また建物内には、五つ星のインターコンチネンタルホテル、40程の第三次産業
のオフィスも入居予定です。

フランスの美食と同じく無形文化遺産に和食が登録されていること、医食同源
という言葉のとおり体に良い食事を通して健康維持を目指すという和食の特徴
がリヨンのテーマに沿うことから、特別展最初の招待国として日本が決定して
います。和食がさらに世界の人に認知されていくきっかけとなることが期待さ
れます。

                     (パリ事務所所長補佐 杉浦)

※"Cite"の"e"、"Hotel"の"o"にはアクサンがつきます。