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2016-11-06 15:55:00

大都会ニューヨーク市周辺でも手軽に楽しめる秋の味覚狩りといえば、やはり
リンゴ狩り(Apple Picking)です。筆者もリンゴ狩りに行った知人からお土産
としてリンゴとともになぜかトウモロコシをいただき、これをきっかけに、レ
ンタカーを借りてマンハッタンから約90キロ離れたニューヨーク市郊外のリン
ゴ園に行ってきました。

ニューヨーク市郊外の多くのリンゴ園は、日本の一般的な果樹園とは比べられ
ないほど広大です。果樹園に加えてトウモロコシ畑やカボチャ畑、ミニ動物園
まであり、トラクターの荷台に乗って移動することができるリンゴ園もありま
す。採りたて野菜やリンゴ酒、ハロウィンの巨大カボチャの販売が行われ、園
によってはバンド演奏が催されたり、トウモロコシ畑の巨大迷路が作られるな
ど、アトラクションが多くてあっという間に時間が過ぎ去ってしまいます。タ
イムアウトという有名情報誌によるウェブサイトを検索するだけでも、ニュー
ヨーク市近郊の同規模のリンゴ果樹園が少なくとも20前後は簡単に見つかりま
す。

訪問した果樹園では、30ドルでリンゴが10キロ以上も入る袋を購入して、リン
ゴ狩りのスタートです。リンゴは日本よりもふた周りくらい小さく、1袋に70
個以上入りますが、種類が常時10種類以上あるため、持ち帰った後も飽きずに
楽しめます。一般家庭ではこのリンゴでパイやドーナツ、ジュースを作って楽
しむようです。果樹園の売店では、日本では珍しいリンゴ果汁を使ったドーナ
ツが大人気で、長蛇の列を作っていました。さて、肝心の味はといいますと…
これが本当に美味しいのです 。果皮が黄色のゴールデンデリシャスは、さわ
やかな甘さで何個でも手が出てしまいます。ニューヨークのスーパーでは一年
中、リンゴが巨大なパズルのように上から下まできれいに陳列されている光景
を見ることができますが、額に汗して収穫した秋の味覚はまた格別でした。

                                 (ニューヨーク事務所所長補佐 会沢)