インフォメーション

2016-11-03 11:36:00

~国際的な穀物等の需給の見通し(2016/17年度)~
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 穀物全体の生産量は、前年度より増加。消費量を上回るものの、期末在庫率は低下する
見込み。穀物全体の期末在庫率(24.5%)は前年度(24.8%)を下回る見込み。
(1)生産量:25.42億トン(前年度比+3.6%)
(2)消費量:25.26億トン(前年度比+3.9%)
(3)期末在庫率:24.5%(前年度差-0.3ポイント)

【品目別の需給見通し】
<小麦>
 生産量は、EU、中国で減少するものの、ロシア、米国等で増加することから、世界全体で
は前年度を上回り史上最高の見込み。生産量は消費量を上回り、期末在庫率も上昇する見込
み。
(1)生産量:744百万トン(前年度比+1.3%)
(2)消費量:736百万トン(前年度比+3.4%)
(3)期末在庫率:33.8%(前年度差+0.1ポイント)
・米国の生産量は、収穫面積は減少するものの、冬小麦の単収が史上最高となることから、前
年度を上回る。期末在庫率も上昇。
・EUの生産量は、収穫面積は増加するものの、フランスで多雨により減産となること等から、
前年度を下回る。期末在庫率も低下。
・ロシアの生産量は、収穫面積、単収ともに上昇することから、前年度を上回り史上最高。
期末在庫率も上昇。

<とうもろこし>
 生産量は、中国、メキシコで減少するものの、米国、ブラジル等で増加することから、世界
全体では前年度を上回り史上最高の見込み。生産量は消費量を上回るものの、期末在庫量の伸
びに対して消費量の伸びが大きいことから、期末在庫率は低下する見込み。
(1)生産量:1,026百万トン(前年度比+6.9%)
(2)消費量:1,019百万トン(前年度比+6.4%)
(3)期末在庫率:21.3%(前年度差-0.6ポイント)
・米国の生産量は、収穫面積、単収ともに上昇することから、前年度を上回る。期末在庫率も
上昇。
・中国の生産量は、国家備蓄政策廃止、国内価格低下に伴う播種面積減、夏季の乾燥により、
前年度を下回る。期末在庫率も低下。
・アルゼンチンの生産量は、輸出税撤廃に伴う播種面積の大幅拡大、単収も上昇することから、
前年度を上回り史上最高。期末在庫率も上昇。

<米>
 生産量は、インド、タイ等で増加することから、世界全体では前年度を上回り史上最高の見
込み。生産量は消費量を上回り、期末在庫率も上昇する見込み。
(1)生産量:483百万トン(前年度比+2.4%)
(2)消費量:478百万トン(前年度比+1.5%)
(3)期末在庫率:25.2%(前年度差+0.7ポイント)
・中国の生産量は、収穫面積、単収ともに上昇することから、前年度を上回る。期末在庫率も
上昇。
・インドの生産量は、収穫面積が増加することから、前年度を上回る。期末在庫率は低下。
・タイの生産量は、収穫面積、単収ともに上昇することから、前年度を上回る。政府が大量の
政府在庫を放出していることから期末在庫率は低下。

<大豆>
 生産量は、カナダで減少するものの、米国、ブラジル等で増加することから、世界全体では
前年度を上回り史上最高の見込み。生産量は消費量を上回るものの、期初在庫が低いことか
ら、期末在庫率は低下する見込み。
(1)生産量:333百万トン(前年度比+6.5%)
(2)消費量:329百万トン(前年度比+4.3%)
(3)期末在庫率:23.5%(前年度差-0.4ポイント)
・米国の生産量は、収穫面積、単収ともに上昇することから、前年度を上回る。期末在庫率も
上昇。
・ブラジルの生産量は、収穫面積、単収ともに上昇することから、前年度を上回り史上最高。
輸出量の増加に伴い期末在庫率は低下。
・中国では、政府によるとうもろこしから大豆への転作奨励策により、生産量が増加するもの
の、消費量も増加することから、輸入量が増加。


詳しくは、「食料需給インフォメーション」
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/jki/index.html

内「海外食料需給レポート」
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/jki/j_rep/index.html
でご覧ください。