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2016-08-05 23:14:00

米国で「朝食戦争」が勃発している。ファストフードチェーンやレストランなどが、次々と新しい朝食メニューを投入し、顧客の争奪戦を繰り広げている。このトレンドの波にうまく乗っているのが、マクドナルドだ。

米国では密かに「朝食戦争」が勃発している。

 ファストフードチェーンやレストランなどが、次々と新しい朝食メニューを投入したり、プロモーションを展開するなど、顧客の争奪戦を繰り広げている。というのも、外食産業の新たな切り札として、「朝食」に熱い視線が注がれているからだ。

 米国ではいま、朝食に対する新たな潮流が生まれており、今後「朝食戦争」がさらなる広がりを見せそうだと注目されている。

 このトレンドの波にうまく乗っているのが、マクドナルドだ。売り上げが低迷していた米マクドナルドは、2015年10月に朝限定のブレックファーストメニューの一部を終日提供するという大胆な決断をした。

 米マクドナルドはこれまで、レギュラーメニューとブレックファーストメニューを同時にオペレーションするのは困難として、完全に切り離して営業を行ってきた。しかし、売上低迷という危機的状況を打開するため、メニューの改革に乗り出したのだ。

 消費者側にしても、「朝食」を食べるのは朝だけに限らないし、ランチなどに食べたいブレックファーストメニューもある。マクドナルドの決定は、「朝食」の枠を超えるニーズに応える動きだ。

 この戦略が功を奏し、徐々に売り上げも回復傾向にあるようだ。米マクドナルドでは現在、ブレックファーストメニューが、売り上げの約25%を占める。ランチやディナーの売上が横ばいのなか、このブレックファーストの売り上げを伸ばすことでファストフード界の王者が復活の兆しをみせているのだ。

http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1607/29/news022.html